Python人気の原動力はAI(人工知能)だ。AIシステムを開発するプログラミング言語としてPythonが最も使いやすいからだ。データ分析やインフラ管理など、Pythonの用途は広がっている。

 2020年春、IPA(情報処理推進機構)が運営する国家試験「基本情報技術者試験」で選択できるプログラミング言語からCOBOLが消え、Pythonが新たに採用される。前身の第二種情報処理技術者試験が産声を上げた1970年からCOBOLは50年間にわたって出題され続けた。だが2020年春の試験からはPythonに入れ替わる。

図 基本情報技術者試験の変更点
COBOLと入れ替わりで国家試験に採用(試験問題出所:情報処理推進機構)
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 IPAのIT人材育成センター国家資格・試験部の岩男英明主幹はCOBOLを廃止しPythonを追加した理由について「AIやデータ分析などの分野でPythonの利用が拡大していることを踏まえた」(岩男主幹)と説明する。

IPAが入居する東京都文京区のビル
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 日本最大のPythonカンファレンスを主催する一般社団法人PyCon JPの代表理事を務めるCMSコミュニケーションズの寺田学代表取締役は「2015年以降、Python関連書籍の売れ行きが明らかに良くなった」と話す。その理由はやはり最近のAIブームにある。「AI、特にディープラーニング(深層学習)のためにPythonを学習し始めるエンジニアが増えた」と分析する。

 AI人気がPython人気に直結しているのは、AIシステムを開発するプログラミング言語としてPythonが最も使いやすいからだ。

 今日のシステム開発においてはプログラムはゼロから書くのではなく、プログラムの共通部品を集めたライブラリーや特定用途向けの開発基盤であるフレームワークを活用して工数を抑えるのが一般的。AI分野のライブラリーやフレームワークの充実度合いで、Pythonは他のプログラミング言語を圧倒している。

表 Pythonの主な外部ライブラリー
機械学習や深層学習と好相性
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