流通業や飲食業はオペレーションが悪いと客離れを招く。業務が増えてもオペレーションを崩壊させない工夫が必要になる。デジタル技術を活用し、オペレーションを効率化する手法を学ぼう。

 「聞いたよ岸井、飲食店向けに提供しているPOSレジ・注文調理管理サービス『AirPOS(エアポス)』は好調らしいじゃないか。飲食店のレジ業務や注文管理などの作業を低価格で効率化できることが成功要因だな」

 経営企画課長の西井和彦は、喫茶ルームで休憩しているシステム企画室の岸井雄介に言った。

 「AirPOSは好調なのですが、実は新しい悩みがありまして…。消費税増税に向けた新しい機能を期待されているんですよ」

 「それは、税率10%と8%を分けるテイクアウト問題のことか?」

 「おっしゃる通りです。増税後は店内で飲食すると10%の消費税がかかりますが、テイクアウトなら8%で済みます。このため、テイクアウト注文が増加するでしょう。AirPOSを導入している飲食店のオーナーからは、テイクアウト注文が増えても問題ないか、料理を出すオペレーションが崩壊しないか、という不安の声が上がっています」

 「なるほど。ピークの時間帯にテイクアウト注文が増えると、店内で食事する客とテイクアウトする客の両方を待たせてしまう可能性があるのか。飲食店側には、どちらの客も怒らせてしまうという不安材料があるのだな」

 「そうなんです。テイクアウト注文は、店内を見ても待ち時間が分かりづらいと言えます。客が予想する以上に待たせると、不満を持たれて客離れにつながります。店の調理場が大量のテイクアウト注文で混乱するリスクも無視できません」

 「消費税の増税は間近だ。早急に対応する必要があるな。今回は誰と一緒に仕事をしている?」

 「新規ビジネス企画課の前田れいか主任です。実家が都内で飲食店を営んでいるので抜擢されました。彼女にAirPOSに追加するテイクアウト機能を説明をしたら『業務の平準化が弱い』って言うんです…」

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