競合と差異化できない商品やサービスは、価格引き下げ競争で疲弊し、いずれビジネスの継続が困難になる。複数の課題の同時解決を目指す発想法で、オリジナリティーのある企画を生み出そう。

 「西部課長、スマートフォン決済を事業にするのは本当に難しいですね。どうすれば収益を上げられるのか、店舗や顧客に使ってもらえるのか、全く分かりません」

 システム企画室の岸井雄介は、食堂でコーヒーを飲んでいる経営企画課長の西部和彦に聞いた。

 「スマホ決済か…ペイスリーの100億円分ポイントバックは衝撃的だったな。なりふり構わないバラまきは業界を疲弊させるけどな」

 「そうなんですよ。でも、ある程度のバラまきが必要なのも確かです。スマホ決済は今、どの業者が市場を寡占するか、争いの最中ですから」

 「いや、確かにバラまきが必要な局面もあるが、他社にない価値をサービスに持たせるほうがはるかに重要だ。今回は誰と一緒に仕事している?」

 「新規ビジネス企画部の奥村次長です。他社に似たキャンペーンの案を提案したところ、『ビジネス化の方向が正しくない』って突き放されてしまったんです」

*    *    *

この先は有料会員の登録が必要です。「日経コンピュータ」定期購読者もログインしてお読みいただけます。今なら有料会員(月額プラン)が2020年1月末まで無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら