シナモンの競争戦略

  • ベトナムなどの非英語圏でAIエンジニアを育成
  • AI-OCR分野で業種特化型の製品を提供
  • 音声認識技術の開発に着手
シナモンの平野未来CEO(写真提供:シナモン)
[画像のクリックで拡大表示]

 社員160人中、約120人がベトナム人。うち約70人はAIエンジニア──。国内スタートアップの多くがAIエンジニアの獲得に苦戦するなか、シナモンは異色の人材戦略を採っている。

 同社は「ホワイトカラーの業務効率化」をテーマに、AI技術を応用した製品を開発している。企業価値は69億円だ。2018年6月に9億円、2019年1月に6億円の資金を調達している。

人材採用、非英語圏から

 シナモンの平野未来CEOは急成長の秘策をこう明かす。「ベトナムの有名大学から数学の素養が高い天才を獲得し、AIエンジニアとして育成している」。

 深層学習のニューラルネットワークをゼロから組めるレベルのAIエンジニアは「日本に400~500人程度」(平野CEO)しかいない。このAI人材不足が、日の丸AIの成長を妨げる最大の要因といっても過言でない。

 そこでシナモンが目を付けたのはベトナムだった。人口約1億人、平均年齢20歳代、コンピューターサイエンスが人気のベトナムにおいて、ハノイ工科大学などトップ級の大学に集まる人材は「質、量共に日本の有名大学をしのぐ」(平野CEO)。

 同社はベトナムでAI技術を学びながら給与がもらえる半年間のインターンシッププログラムなどを学生に示し、採用につなげている。年600人の応募があり、うち上位5~10%を雇い入れているという。

 台湾やエジプトといった非英語圏でもAIエンジニアを採用することで、2019年度中に100人、2022年までに500人体制を目指す。

この先は有料会員の登録が必要です。「日経コンピュータ」定期購読者もログインしてお読みいただけます。有料会員(月額プラン)は初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら