2019年4月1日、政府は働き方改革に向け大幅に改正した法律を施行する。働き方改革、待ったなし。先進事例に学び、直前対策を急ごう。

働き方改革の神髄は、社員1人ひとりの仕事の効率化にある。社員の意識改革と、デジタル技術による見える化や自動化がカギとなる。バンテックや寝屋川市、明豊ファシリティワークスから学ぼう。

バンテック
可視化で仕事を毎週改善 RPAで半日作業が数分に

 バンテックは2018年春から社員の日々の働き方をデジタル技術で見える化したうえで、上司との1対1の面談「1on1ミーティング」で毎週のように改善を続けている。2019年2月には取り組んだ作業内容やかかった時間などのデータを取得するスマートフォンアプリ「TDM(タイム・デザイン・マネジメント)アプリ」を開発した。

 社員は毎日TDMアプリを使って、作業に取りかかるタイミングでその内容を入力したり終業時にその日の作業工数を入力したりしている。上司はデータを見ながら「この仕事はこの手順で進めたりこんな工夫を凝らしたりするともっと早く終わらせられる」などときめ細かく助言をする。中西課長は「上司にも部下にも、時間や工数を意識して効率よく働こうという意識が高まってきている」と語る。

図 バンテックが取り組む仕事の効率化プロセス
アプリで仕事を可視化、ミーティングでの改善に生かす(画像提供:バンテック)
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 2018年春のころは「どんな仕事にどれだけの時間をかけたのか」について、データの記録にExcelを使っており「手間がかかっていた」(中西課長)。そこで2019年2月にTDMアプリを自社開発した。

 最小限の手間で自身の仕事を記録できるようにしたのが特徴だ。社員はTDMアプリの画面でこれから取り組む仕事の種類をリストから選んでタップするだけ。記録したデータはパソコンでも確認できるようにした。

 社員は働き方を週に1回程度、上司との1on1ミーティングで振り返る。社員にはあらかじめ仕事の計画を立てておいてもらい、30分ほどのミーティングでは社員と上司がデータを比較しながら予定よりも時間がかかった仕事を中心に進め方を見直す。中西課長は「ざっくばらんな雰囲気でミーティングをして、非効率な仕事の進め方をどう改善するかなどを議論しやすくするように心がけている」と話す。

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