米IBMが6月の第一週に従業員約2000人を削減した。人員削減の対象部門について日本IBM広報はコメントできないとしたが、オンラインメディアの英The Registerによると、IBMがこれまで戦略事業として注力してきたクラウドサービスやワトソンヘルス、そしてアウトソーシングなどを手掛けるGTS(グローバルテクノロジーサービス)が対象になった。

 米ウォール・ストリート・ジャーナルによると、米IBMは削減の一方で新たに2万5000人を採用していると述べたという。いわゆる「血の入れ替え」である。同社の2018年末時点の従業員数は35万600人、2005年以降で最も少ない数字になっている。

2016年から戦略事業に注力

 IBMは懸命に事業転換を続けてきた。成長させる戦略事業としてアナリティクス、クラウド、モバイル、セキュリティ、ソーシャルを選び、2016年度第1四半期から、5事業の売上高の概算を開示すると共に、全売上高に対する戦略事業売上高の比率を発表するようになった。

 バージニア・ロメッティCEO(最高経営責任者)の下でマイナス成長が続いたため、世のITトレンドに基づき、成長する戦略事業へのシフトを内外に明示し、改革に取り組むIBMの積極的な姿勢を顧客と株主に印象づけようとした。

 戦略事業は一応成長した。例えばアナリティクスの売上高は2016年度第1四半期に42億ドルだったが1年後には45億ドル、2年後には48億ドルに伸びた。同時期にクラウドは26億ドルが35億ドル、42億ドルへと拡大した。

 5事業合計の全売上高に占める割合を年度でみると、2016年度は41%、2017年度は46%、2018年度は50%と増え続けた。2018年度第4四半期だけを見ると53%になり、戦略事業の比率がついに過半となった。

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