2019年1月、米国ラスベガスで技術展示会「CES 2019」が開催された。主役は自動運転。自動車メーカーや部品メーカーが最新技術を披露した。トヨタ自動車は自動運転技術を外販する方針を発表し、注目を集めた。

 トヨタ自動車が外販の対象とするのは、自動運転システムの動作状況や運転者の操作を常時監視して安全性を確保する「ガーディアン」機能である。米国のAI(人工知能)開発子会社トヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI)のギル・プラットCEO(最高経営責任者)が考えを明かした。

 トヨタは2020年に実用化する予定の自動運転車にガーディアン機能を搭載する計画である。同技術を米ライドシェア大手のウーバーテクノロジーズに供給することは発表済みだが、広く提供する意向を示したのは初めて。「自動運転技術によってできる限り多くの命をなるべく早く救う」(プラットCEO)ことに加え、自動運転技術の開発に必要なデータを蓄積する狙いもありそうだ。

 トヨタは自動運転開発用の新型の実験車両「TRI-P4」を活用し、ガーディアン機能の改良を急ぐ。旗艦セダン「レクサスLS 500h」がベースで、今回のCESで披露した。2019年春から開発に用いる計画である。TRI-P4の頭脳となる車載コンピューターには、米エヌビディアの最新SoC(System on Chip)「Xavier」を採用した。トヨタがSoCの状態でXavierを調達し、「基板や冷却機構などを自社で設計して車載コンピューターの形に仕上げた」(TRIの担当者)。

米TRIのギル・プラットCEO
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後方の車両は最新の自動運転実験車「TRI-P4」。従来の車両に側方監視用のカメラを左右1個ずつ追加している
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