不動産大手の三井不動産がおよそ10年ぶりに基幹系システムを刷新した。アドオンだらけのOracle EBSをアドオン無しのSAP S/4に切り替えた。利用部門20人とプロセス改革にも取り組み、年約6万時間の業務を減らした。

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 三井不動産は2019年4月、会計システムと決裁システムから成る基幹系システムを刷新した。「システムと業務の両面で積年の課題を解決できた」。刷新プロジェクトを現場で指揮した溝口賢治ITイノベーション部開発グループ統括は成果をこう語る。刷新費用や削減費用は非公開である。

三井不動産が入る「日本橋室町三井タワー」(写真提供:三井不動産)
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 システム面の最大の変化はオンプレミスで稼働させていた会計システムをクラウドに移行した点だ。定期的なハードウエア更新の手間を無くし、「運用コストを削減できた」(溝口統括)。クラウド移行に併せて、ERP(統合基幹業務システム)パッケージを日本オラクルの「Oracle E-Business Suite(EBS)」からSAPジャパンの「SAP S/4 HANA」に入れ替えた。新規に導入したコンカーの経費精算クラウド「Concur Expense」と一体で運用する。

図●基幹系システム刷新の概要
オンプレミスのOracle EBSをクラウドのSAPへ
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