24歳でプロサッカー選手の夢を諦め、不動産業界に転身した。2013年に起業し、ITを活用した不動産流通サービスを手掛ける。社内システムの外販や、ブロックチェーン契約システムの開発に挑む。

(写真:陶山 勉)
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 「不動産業界のアマゾンを目指す」。GA technologies社長の樋口龍は、同社の未来をEC(電子商取引)業界の巨人になぞらえる。

 中古不動産ポータルサイト「Renosy(リノシー)」を運営する同社は日本におけるReTech(不動産テック)の先駆けだ。2013年の創業以来成長を続け、2018年7月に東証マザーズに上場した。2018年10月期の売上高は前年同期比110%増の201億円に達した。

 樋口が目指すのは、他業種と比べてアナログ的な仕組みが残り、デジタル化で後れをとる不動産業界の変革だ。街の不動産会社は物件の空きを確認するたびに管理会社へ電話するのが日常だ。物件の募集広告は様式が統一されておらず、業者ごとにバラバラである。

 不動産仲介業として創業して以来、賃貸管理や顧客管理など業務を効率化するシステムを自社開発してきた。

 Renosyを始めたのは2018年2月。従来の物件サイトは入居募集中の物件しか閲覧できず、地域の価格相場が分かりにくかった。そこでRenosyは他社からも情報を仕入れ、入居中の物件の価格情報も提供している。人工知能(AI)技術を活用した価格の推定機能も備える。過去の取引記録約2.5億件を学習させ、算出している。

サイト設計から営業、リノベーション設計まで多様 な人材を雇用。「一気通貫でサービスを提供する」(写真:陶山 勉)
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