新規事業の勝率は2割超え。実行力とスピード経営が強みだ。提案者に事業を任せ、チャンスを与えて成功したら報酬を出す。失敗しても責任を問わず、部下の力を引き出すことに力を注ぐ。

聞き手=編集長 大和田 尚孝

亀山 敬司(かめやま・けいし)氏
19歳の時、露天商として手作りアクセサリーの販売を始める。24歳で故郷の石川県に帰り、雀荘やカフェバーなどの経営を経て、1980年代後半にレンタルビデオ店を開業した。インターネット黎明期の1998年、他社に先駆けて動画のネ ット配信事業を開始。1999年11月、デジタルメディアマート(現DMM.com)を設立した。(写真:村田 和聡)
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アフリカに100億円を投じると表明して3年。手応えはありますか。

 既に20億円くらいを投資しました。ルワンダでEC(電子商取引)サイトを運営したり、バス向けの電子マネーを展開したりしています。コートジボワールでもIT事業を営み、ケニアではネイルのプリント事業を手掛けています。

 どれもまだ、ジャブを打ちながら様子を見ている段階です。社員が実際に現地で見て「これをやりたい」という提案を足掛かりにしているので、下手な鉄砲を撃っているような感じ。まだ当たってはいませんね。

社員の提案を受けて新規事業を始めるのですか。

 そうです。私から具体的に指示をすることはありません。(進出先の)国や案件にもこだわりません。

 当面の目標は現地で社員を雇って、その給料分を稼ぐことです。日本から送金しなくてもいいというのが第1目標です。まだお金を送らないと倒産してしまう会社ばかりだから。

 それができれば、事業内容はITでもラーメン屋でもなんでもいい。なにより信頼できる現地のスタッフや土地勘を作ることが一番大事です。そういった人さえいれば、何かやりたい時にすぐにチームを組める。足りない技術も見極められる。

信頼関係をどう築いていますか。

 2~3年一緒に働けば、現地のスタッフと信頼関係を築けます。信頼関係があれば、アプリでも、飲食でも、店舗経営でも任せられます。

 それからITについて言えば、日本で普及するサービスを現地に持っていくお手伝い、日系企業のアフリカ進出のつなぎ役を担えるかもと思っています。(フリーマーケットアプリの)メルカリに「メルカリアフリカをやろう」と提案したんですよ。「まだいいです」と断られましたけど(笑)。

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