ポータルサイトにセカンドライフ、Web2.0―。インターネット分野では数々の新サービスが生まれ、駆逐されてきた。熱狂と淘汰の繰り返しが、ネットの進化につながった。

 平成はインターネットの普及とぴたり重なる。1989年、すなわち平成元年にティム・バーナーズ=リー氏がWWW(ワールド・ワイド・ウェブ)を考案したのがきっかけとなり、様々なサービスが花開いた。

 黎明(れいめい)期のネットで課題になったのが、急増するWebサイトを探す手段だ。当初はWebサイトをまとめたネット版電話帳とも言える雑誌「イエローページ」が書店に並んだ。

 解決策として登場したのがポータルサイトだった。ネットの入り口(ポータル)として、百科事典のようにカテゴリーごとにWebサイトのリンクをまとめたサイトだ。運営企業の代表格は94年に米国で誕生したヤフーである。96年にはソフトバンク(現ソフトバンクグループ)の出資で日本法人が創業し、日本版のサービスも始まった。

初期の「ヤフー」の画面
(出所:ヤフー)
[画像のクリックで拡大表示]
初期の「エキサイト」の画面
(出所:エキサイト)
[画像のクリックで拡大表示]

 インターネットの普及を後押ししたポータルサイトだが、皮肉にもネットが普及するにつれて自らの存在感を下げていった。検索エンジンやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、スマートフォンのアプリなどが台頭し、ネットの入り口が多様になったからだ。ポータルの先駆けとなった米ヤフーは経営難に陥り、2017年に米通信大手ベライゾン・コミュニケーションズに中核事業を売却した。

WebサイトのURLをまとめた情報誌は、ネット版の電話帳とも言える存在だった
[画像のクリックで拡大表示]

この先は有料会員の登録が必要です。「日経コンピュータ」定期購読者もログインしてお読みいただけます。有料会員(月額プラン)は初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら