カブドットコム証券による現場変革リーダーの育成塾は2期目に入った。全社改革を目指すため、システム部門以外の参加者が半数以上を占めた。モチベーションを徐々に高めていったが中盤で失速した。

 今回から、カブドットコム証券(以下カブコム)の現場改革を支援するために筆者が開いた「TMS塾」の第2期の取り組みを解説します。第2期は第1期が中盤に差し掛かったころに参加者(塾生)を社内で公募し、2018年2月9日に第1回をスタートしました。

 1期生はシステム系の部門に集中していましたが、2期生はシステム系以外にも様々な部門から19人が参加しました。例えば人事からは3人、コンプライアンス・リスクとシステム・リスクから合計5人、イノベーション推進から3人が参加しました。通常はシステム系部門が塾生になるため、講師である筆者自身、この4部門の塾生の姿勢や成長は興味がありました。

 本連載の第1回で解説した通り、カブコムは塾を開く前、創業当時のスピードと柔軟さを重視した「カブコムらしさ」がどんどん消えていっている事態を重く見て、現状の課題を調べました。その中に「仲間と共同でシステムを作り上げている感覚に乏しい」がありました。仲間との共同意識はモチベーションに関わる重要な事項です。

 仲間との共同意識が高い理想的な状態には以下のような特徴が見られます。「互いを尊敬し、存在意義を認めている」「互いの短所を補完し、長所を共有して伸ばしている」「相手のためになる行動を自発的に取れる」「失敗しても人を非難せず、現象を真摯に受け止めて次の策を講じるという『安全領域』を持てている」「互いの仕事や作業が見えている」「日替わりでヒーローがいる」「問題が降りかかっても互いに励まし合い、打開策を立て、行動する」「笑顔と笑いがあり、明るい」「ハラスメントが無い」「問題や違和感をすぐに共有して対策を講じ、行動できる」「力強い遂行感を持っている」「目指すべき地点やゴールイメージを共有できている」「臨機応変、即断即決で行動できる」「メンバーが急に休んでも補い合って前進できる」―などです。

 仲間との共同意識の醸成はチームビルディングの根幹といえます。第2期は「仲間」という目線で解説します。

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