元気な子どもたちの姿を高齢者が日常的に目にすることができるのは、合築施設ならではの魅力だ。世代交流の実現を願う長崎の社会福祉法人が、東京に完成させた。施設内の各所に出会いを誘発する動線を設けている。

 敷地の真ん中付近に残されたオオシマザクラを低層の木造の建物が囲む。社会福祉法人の福翠会 が東京都杉並区の国家公務員宿舎跡地に2018年に開設した、認可保育園と認知症高齢者グループホームの合築施設だ〔写真12〕。

〔写真1〕上下のテラスを階段で行き来できる
「杉並たかいどいちご保育園・グループホームたかいどの里」の中央にあるテラスと屋外階段(写真:北田 英治)
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〔写真2〕既存の樹木を囲んで施設を配置
園庭からシンボル樹のオオシマザクラと建物を見る。建物の1階に保育園、2階に高齢者グループホームを配置している(写真:北田 英治)
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2階平面図
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配置・1階平面図
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 既存樹木のオオシマザクラは、官舎のあったころからランドマークとして地域の人たちに親しまれていた。建物はこの木を中心に、コの字形に立つ。木の向こうの開けた側には広い園庭を設けている。

 1階が保育園、2階がグループホーム。それぞれの階に、木を取り囲むように大きなテラスが巡る。天気の良い日に高齢者が2階のテラスに出ると、下階のテラスや園庭で遊んでいる子どもたちの姿を眺めることができる。

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