設計・施工・維持管理におけるデジタル活用(デジカツ)の最新動向を伝える連載が日経 xTECHでスタートした。リポーターは日経アーキテクチュア・川又英紀デスク。第1回は清水建設が全社規模で取り組む「Shimz DDE」を取り上げた。

■「ちょい読み」版とは
日経 xTECH有料会員向けの連載「川又Dが行く!建築デジカツ最前線」の一部を日経アーキテクチュア読者向けにお届けするのが「ちょい読み」版だ。日経 xTECHでは、詳細な情報をスピーディーに提供中

 清水建設がコンピュテーショナルデザインに本腰を入れ始めた。コンピュテーショナルデザインとは、設計プロセスに入る前のコンセプト固めやスタディー、シミュレーションといった企画設計を、コンピューターを使って実行すること。クリエーションの領域に、専用ソフトによる法規制のチェックや構造解析、環境負荷などのシミュレーションを加え、実現可能で最適なプランを導く。

 同社はコンピュテーショナルデザインの導入を機に、システムを一本化した。それが「Shimz DDE(デジタルデザイン・エンハンスメント・プラットフォーム)」である。同社のデジカツを象徴する存在だ。その全貌を探るべく、清水建設の幹部や若手社員に話を聞きにいった。

 Shimz DDEの中核を成すのは、3次元(3D)モデリングソフトの「ライノセラス(Rhinoceros)」と、そのプラグインソフトで3D形状をアルゴリズム生成して検証するグラフィカルエディターの「グラスホッパー(Grass hopper)」である。両者の組み合わせは、今や世界中で一般的になっている。ところが清水建設を含めた日本の設計者は「ライノセラス+グラスホッパー」というグローバルな潮流に乗り遅れており、欧米より10年遅れているともいわれる。

 清水建設はライノセラスとグラスホッパーを利用していなかったわけではない。しかし全ての設計者に浸透していたわけではなく、全社標準の仕組みにはなっていなかった。

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