ベンチャー企業などとのオープンイノベーションは、多くの建設会社にとって未知の領域だ。各社は試行錯誤をしながら、情報収集や協業先との関係構築、自社の人材育成を進めている。オープンイノベーションに力を入れる大手5社と前田建設工業の「旗振り役」に戦略を聞いた。

前田建設工業
ICI総合センターで協業を加速

 我々がオープンイノベーションの拠点と位置付ける「ICI総合センター」が2月に開所した。研究施設とオープンイノベーションの拠点を別々に設ける企業が多いが、ICI総合センターは両者が完全に一体化しているのが特徴だ。

 当社がベンチャーなどに直接出資する「MAEDA SII(Social Impact Investment)」と呼ぶ仕組みについても、ICI総合センターの管轄となった。センターを拠点に、オープンイノベーションをさらに加速させたい。

 現在、年間3000社程度の情報を収集し、この中から50社程度を選んで共同で技術開発に取り組んだり、事業化の準備をしたりしている。テーマは工事の自動化や木造技術など多岐にわたる。

三島 徹也
執行役員・ICI総合センター長
(写真:日経アーキテクチュア)

 企業情報は社員が足で稼ぐほか、ベンチャーキャピタル(VC)などから得ていた。センターが開所したので、今後はビジネスコンテストやワークショップを通じたベンチャーの発掘に力を入れていく。

 8月にVCのサムライインキュベートと共同で、建設分野の3Dプリンター活用をテーマにとした1泊2日のイベントを企画するなど、取り組みを始めた。(談)

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