訪日外国人の増加に伴い、国内ホテル市場では世界水準の戦いが起こっている。一方、2020年以降、客室が供給過多となる局面も指摘され始めた。ホテル激戦時代をどう生き抜くか。先進的な動きから将来を見通す。

「アンダーズ 東京」の客室。「アンダーズ」はヒンディー語で「パーソナルスタイル(個性)」を意味する。その名前の通り、テーマに掲げるのは、自宅に居るかのように自分らしく過ごせる滞在スタイルだ(写真:アンダーズ 東京)
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 「ホテルのタイプや立地するエリアによっては、客室料金の価格競争が激化する局面が見え始めた。今後はブルーオーシャン(未開拓市場)を狙う視点がより重要になる」。不動産サービス大手、CBRE Hotelsの土屋潔ディレクターはこう語る。

 同社は、ホテルの需給に関する調査データを6月に公表した。これによると、21年までに供給される新規客室と既存客室の合計が、主要9都市全てで必要数を上回る〔図1〕。

〔図1〕主要9都市全てで供給が需要上回る
CBREが2019年6月に公表したホテルの需給に関する調査データ。主要9都市全てで供給が需要を上回った。必要客室数は、外国人・日本人の延べ宿泊者数から推計した需要客室数に適正な空室を見込んだもの(資料:CBREの資料を基に日経アーキテクチュアが作成)
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 土屋ディレクターは、「17年ごろから水面下で動いていたと思われるプロジェクトが、この1年間で一気に顕在化した。その結果、供給超過となる状況が現れた」と説明する。そうした市場環境で勝ち残るために、「有望となる新市場の1つがライフスタイル型ホテルだ」と、土屋ディレクターは続ける。

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