栃木県那須町の滞在型体験施設内に、散策を楽しむ新たなランドスケープが誕生した。160の人工池で骨格をつくり、隣地から318本の樹木を移植。人工と自然がせめぎ合う風景を映す。

「水庭」の敷地は、古い順に森林、水田、牧草地という地歴を持つ。ガラスや陶芸のアトリエを併設する滞在型体験施設の1つ。宿泊者は滞在中自由に利用でき、日帰りの見学ツアーもある(写真:安川 千秋)
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 栃木県那須町にある滞在型体験施設「アートビオトープ那須」の一角に2018年、「水庭」が誕生した。318本の木々は、隣接する森から根巻きせず、根の回りの生態系とともに移植した。かつて水田だった敷地に、近くの川から水を引き込み160の人工池を巡らせた。表面のこけや飛び石も、敷地内や周辺のものを再利用し、約1万7000m2の庭を覆う〔写真12〕。自然要素を再構成し、自然界にはない風景を生み出した。

〔写真1〕隣地から木を移植、飛び石も敷地内で再利用
通常根巻きをして移植を行うが、専用の重機を利用し、根巻きを行わず、その日のうちに植樹。移植後の樹木の傷みはほとんどないという。敷地内の石を精査して、歩行者の動線となるように飛び石として再配置した(写真:安川 千秋)
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〔写真2〕大小様々な形状の池と木の関係をデザイン
敷地の最南端部を見る。すべての池の大きさや形は、木の配置とともに調整している。池の周りを囲む砕石のラインの下に、オーバーフローした水を排水するためのドレン配管がある(写真:安川 千秋)
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