巨大成長国の都市開発の市場に日本企業はどう対応するか。日建設計の取り組みにヒントを探ってみる。

 「目の前に、中国という事例がある。次はインドだと考えて取り組んできた。日建設計の強みとして海外で認識されているのはマスタープラン。主に、その領域からアプローチしている」。日建設計グローバルビジネス部門国際プロジェクトマネジメント担当のラホティ・アシシ氏はこう語る。同氏は2009年に日建設計に入社。マスタープランナーを務めた後、現在の部門でインド市場を担当している。

 2003年完成の「インフォシスITキャンパス」は、IT大手のインフォシス社からコンペで獲得した仕事で、インドにおけるソフトウエア産業パークの先駆けとなった〔写真1〕。広大な敷地を生かしたキャンパス型の開発が特徴で、「工業団地の時代からシフトし、サービス産業の拠点づくりが増えるなかで雇用者対策が変わり、計画にも影響している」(アシシ氏)。近年の大規模開発は日本同様、「オフィスに商業施設、学校などを併せる複合開発の時代に移行している」という。

〔写真1〕興隆するソフトウエア産業に対応
日建設計によるインドの建築プロジェクト第1号「インフォシスITキャンパス」。所在地:インド国タミル・ナードゥ州チェンナイ/敷地面積:50.5ha(12棟)/発注者:インフォシス/設計者:日建設計、CRN Architects & Engineers/施工者:Sobha/完成時期:2003年(写真:日建設計)
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