築年数を重ねて競争力が落ちてきた鉄骨造アパートを全戸「商いスペース付き」に改修して差別化を図った。建て替えではなく改修を選択することでイニシャルコストを抑え、10年程度の短期回収も見込んでいる。

 「ナリワイ×暮らし」をコンセプトに、築39年の鉄骨造アパートを改修した賃貸集合住宅だ。合計13住戸の2階建てで、各戸既存の間取りは和室の2DK。スケルトンリフォームで玄関側は“店舗”に使える土間空間を設け、外壁や外構も既存建築を生かして刷新した〔写真12〕。

〔写真1〕建物北側は「商い」の顔を整える
北側外観。1階住戸は玄関部分をガラス張りの引き戸や扉に、2階はショーウインドーになる出窓開口を設けた。門柱は既存利用(写真:浅田 美浩)
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〔写真2〕交流促す共用デッキテラス
既存駐車場は共用のデッキテラスに改修し、マルシェなど交流の場に。外階段を残して一体化した。道路からのアプローチは正面と両端の3カ所に絞り、住戸のプライバシーにも配慮した(写真:浅田 美浩)
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 1住戸当たりの専有面積は37m2前後で、月額賃料は平均9万円前後。周辺の既存賃貸並みの水準で、新築物件よりお得感がある。昨年11月の完成後、この2月初旬までに住戸は満室。入居者らはそれぞれにカフェや雑貨販売などささやかな「生業(なりわい)」を展開し、近隣住民との交流も生まれ始めている。

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