米国の建設市場は変化に満ちている。築59年のレトロ超高層ビルに約680億円を投じて賃料を1.4倍超に引き上げる大改修。用地買収から設計、施工、販売までを1年半で完了する巨大倉庫プロジェクト。徹底した合理主義から生まれるパワーによって建築の在り方は刻々と姿を変える。翻って、日本はどうだろう。「2020年夏季五輪」「2025年大阪万博」とビッグイベントが待ち構えている。足元は活況だ。しかし、近い将来の市場変化に委縮する建築実務者も増えている。米国建築の新たな潮流に、日本が学ぶ点は多い。

米ニューヨーク市マンハッタンの超高層ビル群を南側から望む。マンハッタン島では2兆8500億円を投じた都市再開発「ハドソンヤード」や、築59年のレトロ超高層ビルの全面改修など、大きなプロジェクトが幾つも進行中だ(写真:アフロ)
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出典:日経アーキテクチュア、2018年12月27日号 pp.52-53 特集 そこまでやるか!米国建築の底力に学べ
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