安全だと信じていた──。東日本大震災や熊本地震では、震災が引き起こした様々な紛争が裁判所に持ち込まれた。震災被害がどう裁かれたかは建築の安全性を問い直す手掛かりとなる。見えてきたのは、阪神大震災以降に進んだ法令や技術基準の整備により、「天災」という言い訳が通用しなくなっている現実だ。現在、係争中の熊本地震のブロック塀倒壊訴訟、さらに東日本大震災のミューザ川崎天井落下訴訟と石巻・大川小学校津波訴訟の2つの注目判決から、建築実務者は何に備えるべきかを探る。

(写真左下:事故の被害者の関係者が提供、写真右上:共同通信社、写真右下:日経アーキテクチュア)
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出典:日経アーキテクチュア、2018年7月12日号 pp.16-17 特集 震災裁判
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