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フォーカス住宅

日経アーキテクチュア

目次

  • 3層をずらし崖地を生かす

    片持ちと吊り構造で多方向に視界
    設計・監理:タトアーキテクツ/島田陽建築設計事務所 施工:コハツ

     急斜面に立つ3階建ての住宅だ。平地面積が限られる中、崖側に大きく跳ね出す形状によって駐車スペースを確保。3層のボリュームをずらして重ねることで広いデッキを設け、階ごとの眺望にも変化をつけた。

  • 木材不足のタイに売り込め

    日本の在来木造を伝え、村の林業再生狙う
    発注:御杖村 設計:太平洋設計事務所 施工:太平洋設計事務所

     東南アジアに日本の木造住宅を輸出するプロジェクトが本格スタートを切った。林業で栄えた奈良県の山村から、スギ材をタイの住宅市場に供給。日本の在来木造工法をタイ人に伝え、熱帯の気候に合った家づくりを目指す。

  • 大火復興にあえて木造3階

    いつもの“抜け道”が災害時の避難通路に
    設計:スタジオ・クハラ・ヤギ 施工:猪又建設・カネタ建設・後藤組JV

     大火からの復興のシンボルとなる住宅をあえて木造で建て、景観との調和や地元産業の活性化を狙った。中庭側に全住戸の入り口を向けた配置は、海からの強風への対策であると共に、住民同士の見守りと交流を促す工夫だ。

  • 古墳から発想した卵形シェル

    短く切ったツーバイ材で3次元曲面をつくる
    設計:芦澤竜一建築設計事務所 施工:西村建築工房

     世界遺産に登録された「百舌鳥(もず)・古市古墳群」の約半数がある大阪府堺市に立つ木造住宅だ。前方後円墳をモチーフとして卵のような部屋をつくり、この部分に高い耐震性を持たせることで矩形部分の開放感を高めた。

  • 14戸の複雑なパズル長屋

    天井や床の段差で不整形な部屋に場を与える
    設計:藤井亮介建築研究所 施工:解良工務店

     複雑に入り組んだ14戸から成る重層長屋だ。部屋数を確保し、各室に個性をつけるため、平面空間ではなく高低差を積極的に取り入れた。施工会社などに構造の理解を促すため、模型ではなく3Dモデルで細部を説明した。

  • 地域に共感生む貫通路地

    広場やポーチが近所付き合いを誘う
    事業統括:丸山アーバン 発注:湘南ユーミーまちづくりコンソーシアム 企画・設計:ブルースタジオ 施工:marukan

     「駅近」という利便性はなくても、郊外の地域性を生かした賃貸住宅には入居希望者が集まる。誰でも通り抜けられる路地や屋根付きの広場、玄関前のポーチは、近隣も含めた住民同士の交流の場となっている。

  • 大胆リノベで野原の屋根に

    専有部減らし“新たな豊かさ”を販売の売りに
    設計:ベイス、納谷建築設計事務所 施工:デザインアーク

     付帯施設の建て替えで印象を一新。築21年の社宅が、街に開いた分譲マンションに生まれ変わった。里山の自然を切り取ったような緑化屋根と、日中は地域に開放されるシェアスペースが、住人と街をつなぐ。

  • “入れ子トラス”で大空間生む

    120mm角材と構造用合板で三角形の断面を構成
    設計:東海林健建築設計事務所 施工:吉原組

     生活の場を切り妻形状の大屋根で覆った開放的な建物だ。大屋根は、大小のトラスを入れ子状に組み合わせて大きな三角形を形成するトラス構造。架構を合理化し、多雪区域でも120mm角の規格材で大空間を実現した。

  • 「ロッジア」が内外つなぐ

    5階層の床レベルで屋内空間に回遊性と開放感
    設計:IN STUDIO 施工:シグマ建設

    前庭側いっぱいに設けた「ロッジア(開廊)」と、スキップフロア形式で回遊性の高い屋内空間によって、屋内外のつながりを楽しむことを意図した。ロッジアは内外の緩衝空間で、「屋外リビング」として機能している。

  • 長手方向生かす混構造

    築60年超の旧母屋を曳(ひ)き家、景観の調和図る
    設計:井上洋介建築研究所 施工:みくに建築

     混構造を採用した平屋建ての住宅だ。緩勾配の屋根は長手方向で30mを超え、屋内は木造現しの小屋組みが開放的な印象を与える。大開口部から入る自然光やその反射が屋内隅々まで届いている。

  • 賽の目切りで住戸を配置

    メゾネットとワンフロアを効率よく組み合わせ
    設計:伊藤博之建築設計事務所 施工:サンオアシス

     長屋形式の賃貸集合住宅だ。木造在来構法による構造上の特徴を各住戸の配置や、室内の意匠にも生かしている。出入り口と連なる大開口や「中庭」が各住戸に寸法以上のゆとりを与えている。

  • 楕円穴の新設天井で解決

    筋交い撤去と天井新設で満足度向上
    設計:ムトカ建築事務所 施工:エスエス

     建築家の設計で築21年を経た注文住宅の改修例だ。中古物件として取得した住まい手の要望を受け、別の設計者が、大開口や広いワンルームといった既存建築の意匠・性能を生かす形でカスタマイズした。

  • 勾配スラブで空間有効活用

    CLTを生かし狭小・変形地で居室にゆとり
    設計:平井政俊建築設計事務所 施工:和田工務店

     オフィスや店舗のスペースを併設した住宅だ。多様な住み方・働き方を提案する。狭小・変形の敷地に対して、床スラブを斜めに架けるといった空間の有効活用に加えて、木質の美しさを生かす工夫を随所に盛り込んでいる。

  • 「十字配置」で四隅を開く

    両側が開放面のリビングなど屋内外の連続性を形に
    設計:石井秀樹建築設計事務所 施工:中川工務店

     敷地に対して建物平面を「十字形」に配置した住宅だ。敷地四隅は庭として、オープンスペースを確保。屋内上層のほとんどを占める吹き抜け空間と呼応して、内外が連続する開放的な空間を生み出している。

  • 3LDKを1室空間にリノベ 生活を緩やかに線引き

    設計:御手洗龍建築設計事務所 施工:ルーヴィス

     リビング・ダイニング・キッチンと3つの個室があったマンション住戸を1ルーム化した改修例だ。広々とした室内でプライベート空間と共用空間を曲面壁「やわらかウォール」が緩やかに仕切っている。上層階の角部屋で3方に連なる開口部からは外光がふんだんに入り、全体が明るく開放的だ。

  • 7つの中庭を市松に配置 どの部屋からも緑を満喫

    設計:IKAWAYA建築設計 施工:宮嶋工務店

     広い敷地はもともと、隣地に住んでいた建て主家族が緑豊かな自庭として愛してきた土地だ。そうした雰囲気を残して開放感のある建物にする狙いから、母屋は居室と庭を市松状に配置した。どの部屋も“中庭”に面するようにして、建物内外の一体感を味わえる住空間にまとめた。

  • 構造現しの開放的空間 豪雪期でも屋外と一体感

    設計:東海林健建築設計事務所 施工:桐生工業

     冬は雪が多く、夏は蒸し暑い──。そうした条件を踏まえて、開放的な屋内空間を実現した住宅だ。 中心となる1階のリビング・ダイニング・キッチン(LDK)の床面は基礎の“内側”にあり、上層は吹き抜け。外張り断熱で構造現しの壁は壁厚の圧迫感が少なく、屋内外の連続性を感じることができる。

  • 開発前の自然を再生 大開口で境界をなくす

    設計:Atelier Tsuyoshi Tane Architects  施工:栄港建設

     うっそうとした木々に囲まれて立つ住宅は、フランスを拠点に活動する田根剛氏が設計を手掛けた。造園家である建て主と共に数々のモデルを検討。斜面の高低差のほか、湿度や温度など宅地開発前の土地が持っていた特性を読み解き、自然に溶け込む住宅を目指した。

  • 明るい「狭小+北東向き」 階段と大開口が相乗効果

    設計:御手洗龍建築設計事務所 施工:ワイズCONSTRUCT OFFICE

     周囲に隣家が迫る狭小地で「明るく開放的な住まいを」という建て主の希望に応えた住宅だ。唯一、遮蔽物がない北東側に階高空間や大開口を設ける狙いで、中3階の階層を設定。居室の延長として計画された階段室が、屋内の隅々に外光や風を送り届ける装置として機能する。

  • 混構造と“分筆配置”で将来のニーズ変化に対応

    設計:アンブレ・アーキテクツ 施工:大同工業

     「単身者層向けをファミリー層向けに改修」など、将来のニーズ変化を見越した賃貸集合住宅だ。既存敷地を分筆して2棟を配置。1階は鉄筋コンクリート(RC)造、2階は木造在来構法の混構造を採用した。住戸同士の連結や棟単位の戸建て化を容易にする配慮も盛り込み、建物のロングライフ化を狙った。

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