「駅近」という利便性はなくても、郊外の地域性を生かした賃貸住宅には入居希望者が集まる。誰でも通り抜けられる路地や屋根付きの広場、玄関前のポーチは、近隣も含めた住民同士の交流の場となっている。
1日に延べ約40万人が利用する主要駅、藤沢駅から徒歩20分ほど。古くからの民家や畑地が点在する敷地周辺は、かつての里山から近郊の住宅地へと風景を変えつつある。
3期に分けて建設が進む賃貸集合住宅「鵠ノ杜(くげのもり)舎」の敷地も、以前は畑だった。地主が代々受け継いできた土地の一部を相続対策で手放した。
その敷地で鵠ノ杜舎の事業を取りまとめるのは、湘南エリアで不動産事業を展開する丸山アーバン(藤沢市)だ。グループ会社とともに土地取得から建設、運営管理までを手掛ける。今年2月までに木造2階建ての2棟、計24戸が完成した〔写真1〕。
この先は有料会員の登録が必要です。「日経アーキテクチュア」定期購読者もログインしてお読みいただけます。今なら有料会員(月額プラン)が2020年1月末まで無料!
日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら