「駅近」という利便性はなくても、郊外の地域性を生かした賃貸住宅には入居希望者が集まる。誰でも通り抜けられる路地や屋根付きの広場、玄関前のポーチは、近隣も含めた住民同士の交流の場となっている。

住棟の真ん中を路地が貫き、一部は屋根付きの広場のようになっている。路地の両側にウッドデッキのポーチ、その奥に各住戸の玄関がある。写真は13戸が入る1期の「椚(くぬぎ)棟」。2017年10月に完成した(写真:安川 千秋)
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 1日に延べ約40万人が利用する主要駅、藤沢駅から徒歩20分ほど。古くからの民家や畑地が点在する敷地周辺は、かつての里山から近郊の住宅地へと風景を変えつつある。

 3期に分けて建設が進む賃貸集合住宅「鵠ノ杜(くげのもり)舎」の敷地も、以前は畑だった。地主が代々受け継いできた土地の一部を相続対策で手放した。

 その敷地で鵠ノ杜舎の事業を取りまとめるのは、湘南エリアで不動産事業を展開する丸山アーバン(藤沢市)だ。グループ会社とともに土地取得から建設、運営管理までを手掛ける。今年2月までに木造2階建ての2棟、計24戸が完成した〔写真1〕。

〔写真1〕宅地化が進む郊外立地
北側から見た全景。右が1期の椚棟、左が2期の「楓(かえで)棟」。いずれも在来構法の木造2階建て。敷地周辺は、宅地開発が進む一方、古くからの民家や畑が残る郊外の立地(写真:安川 千秋)
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