大阪芸術大学に、2017年に新設されたアートサイエンス学科の新校舎が完成した。屋外とのつながりを重視し、誰でも出入り自由な吹き抜けのワンルーム空間を中心に据える。

共有スペースを東側エントランスから見る。誰でも気軽に出入りでき、新しい出会いが生まれる空間を目指している。中央に置かれた椅子は妹島氏のデザイン。軽いFRP製で、屋外でも使える(写真:生田 将人)
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配置図
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 近畿日本鉄道(近鉄)長野線の喜志駅からバスで約10分。30万m2を超える丘陵地に広がる大阪芸術大学に2017年4月、アートサイエンス学科が新設された。「科学や技術をアートと柔軟に組み合わせて、今までにない発想力を鍛えていくのがこの学科の教育方針だ」と、塚本学院の塚本英邦副理事長は語る。

 キャンパスへと続く坂道を上りきると、最初に目に入るのが18年11月に完成した、その新校舎「アートサイエンス学科棟」だ。緑に囲まれ、北側に遠く大阪市内を望む。

 設計は妹島和世建築設計事務所(東京都港区)。山を切り崩した平坦な敷地に、周囲の環境と一体化した、丘の一部のようなイメージの校舎を建てた〔写真1〕。設計を担当した妹島和世建築設計事務所の降矢(ふるや)宜幸氏は「外とのつながりを重視し、アートサイエンス学科以外の学生も気軽に立ち寄れる、開かれた場を目指した」と語る。建物内には、他学科の生徒たちも利用できる共有スペースやギャラリーなどを配置している。

〔写真1〕丘の一部のような外観
南西側の見下ろし。キャンパスは小高い丘の上にあり、アプローチの坂道を上ると、丘の一部のように環境と一体化した新校舎が目に入る(写真:生田 将人)
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