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フォーカス建築

日経アーキテクチュア

目次

  • 海底地形を水槽に再現 水面は海に溶け込む

    発注:上越市 設計:日本設計(建築) 施工:大成建設・田中産業・高舘組JV(建築)

     80年以上の歴史を持つ「上越市立水族博物館」が建て替えられ、2018年6月にオープンした。入館者数は、4カ月弱で50万人を突破し、地域の活性化に貢献し始めている。日本海の特性を生かした展示空間で、地域の魅力を市民に再発見してもらうことを狙った。

  • 鉄道の記憶残し人が行き交う貫通通路

    発注:東京急行電鉄 設計:東急設計コンサルタント デザインアーキテクト:CAt 施工:東急建設・大林組JV

     100年に一度ともいわれる複数の大規模再開発が進む東京・渋谷駅周辺。駅の南に9月13日、再開発の先陣を切って「渋谷ストリーム」が開業した。事業主が求めた「渋谷らしさ」を、人々の行動が交錯する低層階の貫通通路として実現した。

  • 食の安全を大前提に「開かれた市場」目指す

    発注:東京都 設計:日建設計 施工:鹿島ほかJV(青果棟)、清水建設ほかJV(水産仲卸売場棟)、大成建設ほかJV(水産卸売場棟)

     汚染水問題に端を発した移転延期決定から約2年。首都圏の中核市場として、豊洲市場が10月11日、開場した。卸(おろし)や仲卸(なかおろし)などプロの仕事場は閉鎖空間として安全性を確保。そのうえで、見学者ルートや屋上広場を設けて観光客の誘引も狙う。

  • 時間を経て変わる材料で池袋に山寺をつくる

    発注:松栄山仙行寺 設計:マウントフジアーキテクツスタジオ 施工:佐藤秀

     東京・池袋に、山寺をイメージし、境内を立体化した8階建ての寺が完成した。7階に本堂を配置、3~6階にはお骨を収めた厨子が自動で搬送される参拝室を置いている。街に開かれた寺であり続けた旧本堂の歴史を継承し、緑にあふれ住民に親しまれる場を目指す。

  • 砂漠に出現した「結晶体」 3Dモデルで形態解く

    発注:サウジアラムコ 設計:ザハ・ハディド・アーキテクツ

     サウジアラビアの首都、リビアにザハ・ハディド氏の設計で完成した研究センターが話題を呼んでいる。複雑な幾何学模様のファサードは、「結晶体」を表現したものだ。GRCパネルで覆った。3次元(3D)モデルで検証し、卓越風を取り込みやすい構造とするなど、意匠と機能を両立した。

  • 日本初の県市合築図書館 ガラス張り書庫を中央に

    発注:高知県、高知市 設計:佐藤総合計画・ライト岡田設計JV 施工:大成建設・ミタニ建設工業・有生JV(建築)

     高知県と高知市が共同でつくった図書館を核とする複合施設が7月に開業した。県市の合築図書館は日本初だ。最大の特徴は、書庫をフロア中央に配置して開架で囲むプラン。図書館計画では珍しい。開架閲覧室からはガラス越しに書庫が見え、膨大な数の図書館蔵書を身近な存在にしている。

  • 道路上空をまたぎ 梅田の歩行空間を再構築

    発注:阪神電気鉄道、阪急電鉄 設計・施工:竹中工務店

     JR大阪駅前、梅田地区の一等地で、2棟の老朽化したビルを一体開発するプロジェクトの1期工事が完成した。一般道路の上空に建物を建てた初めての事例だ。道路をまたいで長さ約180mのファサードが続く。敷地外の公共空間も再整備し、街づくりに貢献する歩行者ネットワークの構築にも力を入れた。

  • 分節した屋根で威圧感軽減 施設配置から形状導く

    発注:鶴岡市 設計:SANAA、妹島和世建築設計事務所・新穂建築設計事務所・石川設計事務所JV 施工:竹中工務店・菅原建設・鈴木工務店JV

     山形県鶴岡市に今年3月、「荘銀タクト鶴岡」と命名された市の文化会館がグランドオープンした。独特の屋根形状は、高さ30mのフライタワーの量感を軽減し、かつ諸室を街につなげるため生まれた。設計者は市民の声を聞き、常時利用できるエントランスホールや、音響に優れたホール形式を実現した。

  • 事務所と寄宿舎が共存 人を結ぶ「超混在都市単位」

    発注:豊会館 設計:architecture WORKSHOP 施工:佐藤秀

     大スパンの商業空間を低層に配置。免震層を挟んで上階は、事務所とシェアハウス(寄宿舎)が共存する。賃貸住居は画一的で選択肢が少ない。共通の問題意識から、設計者と発注者が4年以上かけて開発した。値ごろ感ある家賃で豊かな共有空間を持ち、地域や人がつながる。HYPERMIXと呼ぶ混在型の都市空間だ。

  • あえて駅ビルをつくらず 緑の広場で住民を呼び込む

    発注:山口市 設計:プランツアソシエイツ 施工:山口建設・防長建設工業JV

     山口県の主要交通結節点である新山口駅に2018年3月、北口駅前広場が完成した。駅前再開発で建てた商業ビルのテナント誘致に悩む地方自治体も少なくないなか、商業的な機能を持たず、住民が駅を目的地として集まる施設を目指した。緑化と市民活動の育成が鍵だ。

  • 製材で3階建て木造庁舎 伐採から施工まで地域完結

    発注:小林市 設計:梓設計 施工:坂下組・緒方組 JV(本館建築)、坂口建設・丸山工務店JV(東館建築)

     宮崎県の南西部に位置する小林市。新しい市役所は、“地域完結型”の木造・木質庁舎だ。市有林を利用し、地域内で製材・プレカット。施工も市内の建設会社が担当した。一連の生産プロセスを可能にしたのは、シンプルさを追求した構造設計だ。

  • 広場や路地と一体の庁舎 地域産業を育てる建材も

    発注:富岡市 設計:隈研吾建築都市設計事務所 施工:タルヤ建設・岩井建設・佐藤産業JV

     群馬県富岡市の新しい市役所は、敷地全体を街に見立てて、広場や路地空間と一体で建物を配置。中心市街地の再生に向けた一歩となるような拠点をつくった。庁舎建設に当たり、蚕糸(さんし)などに着目。地域にゆかりの材料を使った建材も開発した。

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