東京・銀座に、新しい客室コンセプトのホテルが登場した〔写真1〕。4月4日、「読売並木通りビル」に良品計画が世界旗艦店となる「無印良品 銀座」や「MUJI HOTEL GINZA(ムジ・ホテル・ギンザ)」などをオープン。MUJI HOTELは、良品計画が手掛けるホテルブランドで、同GINZAは18年に開業した中国・深センや北京に続く世界3カ所目、国内では初めての出店となる。

〔写真1〕風合いのある素材にこだわり
6階のホテルフロント。カウンターの後ろの壁は、100年以上前に東京を走っていた路面電車の敷石を利用した(写真:日経アーキテクチュア)
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 建物の敷地面積は1342m2で、延べ面積は1万4241m2。北西側の並木通りに面して長さ約50mに及ぶ店舗のガラスファサード、南東側の銀座レンガ通りに面してホテルエントランスなどを配置した。地下1階~地上6階の一部が店舗、地上6~10階がホテルだ〔写真2〕。

〔写真2〕長さ約50mのガラスファサード
店舗入り口とガラスファサードを並木通りから見上げた様子(写真:日経アーキテクチュア)
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地上1階で食品などが並ぶ店舗。店舗部分はいずれも直天井としている(写真:日経アーキテクチュア)
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オフィスに戻すことも想定

 建物の発注者は読売新聞東京本社で、当初はオフィスビルとして計画を進めていた。その後に良品計画の入居が決まり、低層部は店舗、高層部はホテルへと用途を変更した。建物全体の基本設計は石本建築事務所、実施設計と施工は竹中工務店、ホテルの内装設計と運営はUDS(東京都渋谷区)、店舗の内装はスーパーポテト(東京都世田谷区)がそれぞれ担当した〔写真2〕。

 「将来、テナントが変わる場合を想定して、再びオフィスに変更できる余地も残さなくてはならなかった」と、竹中工務店東京本店設計部設計3グループ長の千場忍氏は振り返る。

 例えば、店舗フロアの中央に据えたエスカレーターは良品計画の要望で、その横の床を一部取り除いて吹き抜けとした。もしもテナントが変わった場合、後から床を戻せるようにしている。また、店舗フロアのエレベーターは建物北側に寄せてワンフロアを広く使えるようにしている。それも要望に応じてエレベーターを建物中央に移し、フロアを小割りにして複数のテナントに貸し出す形へも変更可能な設計とした。

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