2020年東京五輪の開幕まで1年。新設する競技会場が完成を迎えつつある。メイン会場となる新国立競技場の建設工事は最終段階に入った。ほぼ完了した外装や、アースカラーで彩られた観客席など全貌が明らかになった。後半では、東京・臨海部に新設する会場の工事状況もリポートする。

 「9割近く完成した。残る5カ月で、しっかり仕上げたい」。7月3日の会見で、日本スポーツ振興センター(JSC)新国立競技場設置本部の高橋武男総括役はそう話した。

 この日、JSCは新国立競技場の建設現場を1年ぶりに国内外のメディアに公開した。競技場の正面となる南側の歩行者デッキから見上げると、木材をふんだんに使った外観が現れ、威容を示していた〔写真1

〔写真1〕木材に万全の防腐対策
新国立競技場の南側外観。「杜(もり)のスタジアム」をテーマとしており、木材を内外に多用している。雨が吹き込みやすい箇所などの木材は、激しい不朽・蟻害の恐れがある場合に使われるK4仕様の加圧処理を施した。将来の色落ちも想定し、加圧処理でわずかに白色を混ぜた(写真:日経アーキテクチュア)
[画像のクリックで拡大表示]

 最上部に設置した5階の「風の大庇」は、耐久性を考慮して木目調のアルミルーバーを使用。夏季は風を採り込み、冬季は風を受け流せるように、方角によってルーバーの密度を変えている。2~4階の軒庇に使った木材は、47都道府県から集めたスギやリュウキュウマツだ。外装はユニット化してメンテナンスしやすくした。

この先は有料会員の登録が必要です。「日経アーキテクチュア」定期購読者もログインしてお読みいただけます。有料会員(月額プラン)は初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら