「打ち合わせ時のCGに完成度の高さは必要ない」と断言するのは、「マイホームデザイナー」シリーズを開発したソフト会社、メガソフト広報室の西脇功氏だ。「今どきの建て主はデジタルツールの即時性に慣れている。スピードが勝負だ」と説明する〔写真1〕。

〔写真1〕CGは完成度よりも早さ
ソフトを操作する西脇氏。「即時性が建て主に求められている」と語る(写真:渡辺 圭彦)
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立体的な設計を伝えやすい

 もともと「マイホームデザイナー」は3次元CGの作成を主目的としたソフト。床・壁・天井を編集し、階段やキッチンなどのパーツを加えていくだけで間取りが作成できる手軽さが特長だ。間取りを構成するパーツの種類が豊富なため、実際の空間により近い表現が可能となり、建て主との意思疎通を図りやすい〔図1〕。用途に合わせてパーツの種類が増え、現在、医療系施設やオフィスなど建築物ごとにシリーズが展開されている。

〔図1〕豊富なパーツでプランを表現
家具や内装、設備、建具などのパーツのバリエーションが豊富。プランの内容を具体的に視覚化した3次元CGを作成できる(資料:メガソフト)
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 「近年は、住宅の設計内容がより立体的になっている。リビング階段や吹き抜けが当たり前になり、スキップフロアや勾配天井も特別ではなくなった。設計内容を建て主に伝えるには、3次元CGが不可欠な時代になった」(西脇氏)

 3次元CGのもう1つの特長は、建て主とのコミュニケーションを促すという点だ。3次元CGは簡単な操作で視点の角度や位置を変えられる。従来は設計者が頭の中で行っていた多方面からの検討を、建て主が自らの手で画像を操作し、確認できる。設計者など住宅の専門家と同じ視野を持って打ち合わせに参加することでイメージも共有しやすくなる。

 さらに、同社では3次元CGや図面データをインターネット経由でスマートフォンやタブレット型端末に送れる「イエクラウド」と名付けたサービスを開始〔写真2〕。建て主がどこでも3次元CGのプランを確認できるようになった。互いの時間に縛られることなく、イメージ共有を図れるのだ。

〔写真2〕建て主の手元に3次元CGを送る
「イエクラウド」サービスで建て主のスマートフォンに3次元CGのデータを送ることも可能。建て主が自分の手で画像を操作して確認できる(写真:渡辺 圭彦)
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 「ライブ感ある操作で印象づける」のSKET17DESIGNの稲川勝幸代表が指南する打ち合わせ術は、「スピード感」「コミュニケーション促進」という3次元CGの利点を生かしたものだといえる。

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