愛知県豊川市内で2019年2月に完成したKo邸には、階段を上ってすぐの2階の廊下に、広さ1畳の空調室が設けられている〔写真1〕。ここが、Ko邸に搭載した全館空調「MaHAt(マッハ)システム」を司る心臓部だ。マッハシステムとは、フランチャイズ組織のFHアライアンス(同県春日井市)が開発した、壁掛けエアコンと全熱交換型換気設備を組み合わせる全館空調の方法だ。
空調室に中には、定格冷房能力が4.0kWの壁掛けエアコン1台と、最大風量が200m3/h以上のDCモーターファン13台を設置している〔写真2〕。ファンの総風量は2600m3/hに達する。
エアコンが吹き出す冷気・暖気と、家中から戻ってくる空気を空調室内で混合させて、冷房時は室温マイナス5℃以内、暖房時は室温プラス5℃以内に調節する。その空気をファンでダクトに押し込み、各室に設けた吹き出し口から供給。天井のスリットなどから非居室を通って、空調室の吸い込み口に空気が戻る仕組みだ〔図1、写真3〕。換気設備で熱交換した外気を1階の階段付近に吹き出すことで、空調室に戻る空気の入れ替えも行う。
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