日経ホームビルダーは今回の実験の計画に当たり、2014年9月に日本建築学会に発表された論文を参考にした。その論文とは、住友林業技術商品開発部の梅田泰成次長や東海大学の石川廣三名誉教授など5人の研究グループが、手すり壁の天端として5つの納まりを用意し、防水性能を比較した同年の実験結果をまとめたものだ。用意したAからEの5つの納まりのうち、Dタイプがフラット35仕様に相当し、EタイプがJIO仕様に相当する。ただし、この時のCタイプは、今回のタイプと違って、鞍掛けシートを施工していない(17年9月号)。

 梅田次長らの先行実験は、今回の編集部の実験よりもはるかに水圧の高い状況で行った。アクリルパイプの内部にウラニン溶液を満たした全長約1.5mの試験体を45度傾け、約20分間放置した後、排水して試験体の漏水を確認した。下端部の金具にかかる水頭圧は1000mmで、編集部の実験(50mm)の約20倍だ〔写真1〕。実験は、溶液を満たした状態で放置する「静水法」と、注水を続ける「流水法」の2パターンで実施した。

〔写真1〕5年前は水頭圧を変えて実験
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5年前の実験では、45度の傾斜を付けた全長1.5mの試験体を制作。下地木材に防水紙と金具を取り付け、試験体を半円形のアクリルパイプで覆って、内部に20分間液体を流した。下端の金具には1000mmの水頭圧が掛かる。当時の研究メンバーは、梅田次長のほかに東海大学の石川廣三名誉教授、国土技術政策総合研究所の宮村雅史・主任研究官、住宅瑕疵担保責任保険協会の木村雄太氏、日本防水材料連合会の牧田均氏(役職は当時)の計5人(写真:梅田 泰成)

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