現場の省力化を図るうえで、クラウド型の情報共有ツールは強力な武器だ。蓄積した現場データを基に品質確保を支援するサービスも登場。人材のスキルアップといった正攻法の省力化にもつながる。

 クラウド上に撮りためた現場写真を第三者の目でチェックし、施工品質の改善につなげる。

 そんなサービスが2019年5月に始まった。クラウド型サービス「ダンドリワーク」を展開するダンドリワークス(滋賀県草津市)と、住宅建築の総合的な技術コンサルティングを手掛けるネクストステージ(大阪市)とが提携して実現したクラウド型サービスだ。

 ダンドリワークは、建築現場に特化したクラウド型の情報共有コミュニケーションツール。図面や写真、工程表といった情報をクラウド上で一元管理し、関係者間で共有するものだ。

 ダンドリワークに5月から追加されたのが、「クラウド施工品質評価サービス」だ。ダンドリワークを既に導入している工務店にとっては、新たな作業が発生しない。これまでどおり、監督や職人が撮った現場写真をダンドリワークに保存するだけだ。

 クラウド施工品質評価サービスは、ダンドリワークのユーザー工務店がネクストステージと直接契約して利用する仕組み。物件ごとに工事完了後、ネクストステージに評価を依頼すると、ダンドリワーク上の施工写真を基に同社が工事状況を確認し、施工品質を評価する〔図1、2〕。

〔図1〕クラウド上に写真を撮りためる
上は、ダンドリワークスとネクストステージの「クラウド施工品質評価サービス」の概要。ダンドリワークに撮りためた写真を使って、ネクストステージが施工品質を評価する。下は、ダンドリワークのイメージ画面。工事の進捗に合わせて写真を蓄積(資料:ダンドリワークス)
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〔図2〕写真の有無含め施工状況を評価
ネクストステージが作成する「クラウド施工品質評価レポート」のイメージ。評価項目ごとに該当する工事写真を探し出して、「A 適切な状況が確認できる」「B 基準への適合が確認できない」「C 該当する写真がない」の3段階で評価する(資料:ネクストステージ)
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 利用料は、1棟当たり3万円。まず工事の前に同社がユーザー工務店にコンサルティングして個別の「標準施工手引き書」を作成。それに合致しているかを現場写真から判断することで施工品質を評価するのだ〔図3〕。

〔図3〕「標準施工手引き書」が評価基準
ネクストステージが作成する「標準施工手引き書」のイメージ。「クラウド施工品質評価サービス」を利用する前に、工務店と打ち合わせて、その工務店独自の標準施工をまとめる。これが評価の基準となる(資料:ネクストステージ)
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