2019年9月9日未明、千葉市に上陸した台風15号は、千葉県を中心に膨大な数の建物被害をもたらした〔図1写真1〕。10月7日時点で住宅被害は4万304件に達する。被害が著しかったのは台風の進路の右側に当たる房総半島西部で、市町別では木更津市の一部損壊数と館山市の全壊数が最多となった〔図2〕。

〔写真1〕ブルーシートの屋根が多数
台風15号が通過した8日後の9月17日に南房総市富浦町原岡地区を見下ろす。屋根にブルーシートをかけた建物が多数を占める(写真:早川 由紀夫)
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〔図1〕房総半島の西側を通過
台風15号は強い勢力を保ったまま、房総半島の西側に沿って東京湾を北東に進行し、9日の5時前に千葉市に上陸した(資料:日経ホームビルダー)
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〔図2〕全壊は館山市が最多
全壊 半壊 一部損壊 合計
千葉県 195 1905 32065 34165
 木更津市 2 20 3848 3870
 市原市 30 112 3085 3227
 南房総市 36 309 1971 2316
 鋸南町 307 1961 2268
 香取市 1 21 2035 2057
 君津市 6 5 1810 1821
 旭市 2 3 1670 1675
 千葉市 7 36 1479 1522
 館山市 62 750 483 1295
他都県 19 149 5971 6139
合計 214 2054 38036 40304
住宅被害の状況。10月7日時点の総務省消防庁のデータと千葉県のデータに基づいて日経ホームビルダーが作成

 同県内で観測された風速は千葉市中央区が最も大きく、最大風速は35.9m/秒、最大瞬間風速は57.5m/秒に達した。18年9月に近畿地方に上陸した台風21号の最大瞬間風速よりはわずかに小さいものの、複数の観測地点で歴代1位を記録した。

 観測された最大風速は全て建築基準法が定める基準風速内(千葉市は36m/秒、館山・鴨川・木更津各市は38m/秒)で、最大瞬間風速も建基法の基準風速による換算値に収まるか、ほぼ同等だった〔図3〕。

〔図3〕観測地点はほぼ基準風速以内に収まる
千葉県内で観測された最大風速と最大瞬間風速。木更津市と千葉市の最大瞬間風速以外は、基準風速およびその換算値を下回った(資料:建築研究所)
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