東京都東久留米市にある木造2階建て住宅で2019年4月8日、落雷に起因したガス管の損傷が原因と疑われる火災が発生した〔写真1〕。正確な出火原因は、東京消防庁が4月下旬時点でまだ調査中だ。
近隣住民などによると、高所作業中だった電信柱に、午後4時30分頃、雷が落ちた。落雷から約10分後、電信柱から直線距離で約15m離れた住宅で煙が発生。この住宅は落雷した電信柱からは引き込み線を引いていなかった〔図1〕。
出火した住宅で著しく燃えたのは、1階の食堂と洗面所を隔てる間仕切り壁付近だ。柱と土台の一部が炭化して消失し、基礎と緊結していたアンカーボルトが飛び出ていた。床下に敷設していたLPガス用ステンレス鋼フレキシブル管(ガス管)は焼け焦げていた〔写真2、3〕。
消防隊員が問題のガス管を覆っていた樹脂の被覆を取り外して内側のステンレス鋼管を調べると、直径1mm未満の穴が見つかった。10年以上前からガス機器をつなげていなかったガス管で、床下では建築用石材の上に金属バンドで固定していた〔図2〕。
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