住宅の高断熱高気密化が進むなか、床下や壁内など見えない場所でカビ汚染が広がっている。医師や国内外の研究者たちは、カビやカビの発生する高湿度の環境が原因のアレルギー性疾患などが増えている状況に危機感を募らせている。日経ホームビルダー読者に過去3年以内に引き渡した住宅のカビ対応についてアンケート調査したところ、カビへの対応を迫られた経験が12.4%に及んだ〔図1〕。カビの発生箇所は「床の構造・下地材」「基礎断熱のコンクリート・土台」「壁体内の構造・下地材」が上位に並んでいた〔図2〕。住宅に広がるカビ汚染の事例と対策を伝える。

(資料:日経ホームビルダー、写真:プレモ、住まい環境プランニング、住まいの屋根換気壁通気研究会)
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〔図1〕1割強は過去3年にカビトラブルに見舞われる
過去3年間に手掛けた住宅でカビの対応に迫られた経験。日経ホームビルダー読者210人を対象に2018年6月末から8月末にかけて実施したアンケートの結果(資料:日経ホームビルダー)
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〔図2〕見えない場所での発生目立つ
1位(23.1%) 床の構造・下地材
 2位(15.4%) 基礎断熱のコンクリート・土台
室内側の壁の仕上げ材
納戸・クローゼット・押し入れ
 3位(11.5%) 壁体内の構造・下地材
キッチン・シンク回り
 4位(7.7%) 天井仕上げ材
床仕上げ材
室内側の構造材
カビの発生箇所の上位(複数回答)。日経ホームビルダー読者210人を対象に2018年6月末から8月末にかけて実施したアンケートの結果(資料:日経ホームビルダー)
出典:日経ホームビルダー、2018年10月号 pp.40-41 特集 住宅に広がるカビ汚染
記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。