一見、洗練された外観のデザイン。だが、雨仕舞いはあまりにずさんだった。セオリーを無視した外壁の納まりが被害を広げ、建て主は20年にわたって深刻な雨漏りに苦しめられた。(日経ホームビルダー)

 「我が家が完成して20年、ずっと雨漏りに苦しめられてきた。もう限界。何とかしてほしい」

 筆者が建て主からそのような相談を受けたのは、2017年4月のことだ。建て主は、図面を持って妹夫婦と一緒に来社されたが、長年にわたる雨漏りの対応に疲れ果てた様子だった。その姿を見かねた妹夫婦が、いろいろ調べて当社の存在を知ったらしい。

 早速、現地に足を運んでみた。タイル張りで統一された3階建て住宅の外観は、高級感にあふれている。直線と曲線を織り交ぜた洗練されたデザインだ〔写真1〕。

〔写真1〕洗練された意匠だが雨仕舞いは落第
筆者が2017年4月に雨漏りの相談を受けた住宅。3階建ての混構造で1階がRC造、2階と3階が木造だ。アトリエ系設計事務所による洗練された外観とは裏腹に、雨仕舞いはあまりにずさんだった。建て主は完成以来20年にわたり、雨漏りに苦しめられてきた(写真:第一浜名建装)
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 建て主は、アトリエ系設計事務所に設計を依頼したそうで、完成した当時は「思い通りの家ができた」と喜んだらしい。しかし、それも束の間、完成1年目の梅雨時に雨漏りが発生。以来、慢性的な雨漏りに苦しんでいるという。洗練された外観とは裏腹に、ずさんな雨仕舞いだったに違いない。

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