基礎に生じるジャンカは見た目の印象が影響して、建て主に大きな不安を与えやすい。ジャンカの程度と補修方法をきちんと建て主に説明するとともに、普段からジャンカ防止に注意を払いたい。(日経ホームビルダー)

 「この基礎には瑕疵がある」。住宅Aの基礎工事が完了した時のことだ。現場を確認していた建て主からクレームが飛び出した。話を聞くと、指摘した瑕疵とは、基礎の立ち上がりの下部に生じたジャンカ(豆板)のことだった〔写真1〕。建て主は住宅会社に対して、基礎工事のやり直しを要求した。

〔写真1〕基礎のスラブと立ち上がりの取り合い部に生じたジャンカ。打ち継ぎ部にはジャンカが生じやすい。軽度のものであれば補修で対応が可能だ(写真:カノム)
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 昨今、このような基礎に関する建て主のクレームが増えている。建て主が家づくりに関する情報をインターネットで集める際に、基礎に関する欠陥を報告するブログを目にする機会が増加したのが要因の1つだ。同じような失敗をしたくないという思いからか、基礎工事に対して厳しく目を光らせるようになった。

 さらに、建て主の不具合に対する理解不足が、クレームを深刻化させている。基礎のジャンカの場合は補修で済むケースが多い。だが、建て主からすれば、基礎に生じたジャンカは、構造に影響する重大な欠陥に見えてしまう。

 そのため、補修で済むとは思えず、基礎工事のやり直しの要求に結び付くというわけだ。引き渡し後にジャンカが発覚した場合は、建て替えを求める事態になりかねない。

 ただ、建て主の言い分に悪意はない。基礎に不備があれば、工事をやり直す必要があるという固定観念がある場合がほとんどだ。不備の程度などをきちんと説明して誤解を解きほぐすことが重要だ。

 前出の住宅Aの例では、幸い補修で対応可能なジャンカだった。現場監督はジャンカの判定や補修方法が示された資料を建て主に見せながら丁寧に説明して、補修での対応を認めてもらった。

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