「建材設備大賞2019」で、木造住宅用の大開口向けスライディング窓「TOSTEM LW」が大賞に選ばれた。高い断熱性能を確保したうえで、ガラス戸の四周にある框(かまち)を屋内から見えなくするなど、「すっきりとしたデザイン」を既製品で実現できるようにした点が評価された。

建材設備大賞2019の受賞製品

建材設備大賞=「TOSTEM LW」(LIXIL)

特別賞=「転倒防止ユニット L-FORCE」(イトーキ)、「スクエアターフ洪水無用」(共同カイテック)、「ベースセッター」(BXカネシン)(社名の五十音順)

 建材設備大賞は、都市や建築・住宅の未来を切り開く優れた建材・設備を表彰することで技術や産業の発展に寄与し、社会に貢献することを目的として日経アーキテクチュアと日経ホームビルダーが共同で実施。前身の「ECHO CITY製品大賞」から数えて、今回で6回目だ。

多彩な顔ぶれの審査委員会が評価
内藤廣氏の他、河野晴彦・大成建設顧問(左)と内田信平・岩手県立大学盛岡短期大学部准教授(右)、宮沢洋・日経アーキテクチュア編集長、下田健太郎・日経ホームビルダー編集長、小原隆・日経BP総研社会インフララボ上席研究員が審査に当たった(写真:都築 雅人)
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 「建材設備大賞2019」では、2018年1月から12月までに発売された製品・サービスを対象に、建材・設備メーカーなどから22製品の応募があった。その中から、建築家の内藤廣氏を委員長とする審査委員会が大賞1点と特別賞3点を選んだ。

 大賞を受賞したのは、LIXILが木造住宅用に開発した大開口スライディング窓「TOSTEM LW」だ〔写真1〕。ガラス戸(障子)の框を屋内から見えないようにし、開閉用のハンドルも窓枠に内蔵。フィクス窓のようなすっきりとした意匠を既製品で実現できるようにした点が評価された。

〔写真1〕窓の存在を感じさせない
窓を閉めた状態(写真:LIXIL)
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開けた状態(写真:LIXIL)
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LIXILの「TOSTEM LW」。ガラス戸の四周にある框(かまち)を室内から見えなくした木造用の大開口窓。閉めても窓の存在を感じさせず、すっきりとした印象を与える

 特別賞は、イトーキの「転倒防止ユニット L-FORCE」、共同カイテックの雨水流出抑制機能を持つ屋上緑化システム「スクエアターフ洪水無用」、BXカネシンの壁倍率5相当の耐力壁を構築する柱脚金物「ベースセッター」が選ばれた〔写真2、3、図1〕。

〔写真2〕震度7でも家具の転倒防止
イトーキの「転倒防止ユニット L-FORCE」。壁面下部に固定・設置して収納庫を載せるだけで、震度7クラスの地震時でも収納庫の転倒を防止する。壁面下部とつながる底面の鋼板が湾曲して、免震機能を発揮。壁面上部や床に固定しないので、施工が大掛かりにならず、見た目も損なわない(写真:イトーキ)
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〔写真3〕狭小地でも広い開口部
BXカネシンの「ベースセッター」。幅450mm、壁倍率5相当の性能を備えた耐力壁を構築する柱脚金物。狭小地の住宅で開口部を広く取ることができ、間仕切りのない空間やビルトインガレージなども確保できる。表計算ソフトを使った簡単なチェックと許容応力度計算で導入できる(写真:日経ホームビルダー)
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〔図1〕雨水流出抑制を屋上緑化と同時に
共同カイテックの「スクエアターフ洪水無用」。雨水流出抑制機能を持たせた屋上緑化システム。60リットル/m2の雨水を一時的に貯留できる能力を持ちつつ、貯留した雨水を24時間以内に自然排水する。「緑化面積」と「雨水流出抑制」という2つの要件を同時にクリアする(資料:共同カイテック)
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