ボッシュはクルマの電動化や自動化、ネットワーク化に向けて、電子技術とソフトに注力していく。 電動化では過去1年半で約1.5兆円の受注を獲得した。 自動化では世界初となるレベル4の自動バレー駐車の認証を取得。 ネットワーク化ではクラウド基盤を自ら整備した。モノ売りからIoT企業への脱皮を図る。

 「エレクトロニクスとソフトウエアが極めて重要になる」。ドイツ・ボッシュ(Bosch)CEO(最高経営責任者)のフォルクマル・デナー(Volkmar Denner)氏が、2019年9月の「フランクフルト・モーターショー(IAA)2019」でこう述べた(図1)。2030年に向けて、クルマの電動化や自動化、MaaS(Mobility as a Service)をはじめとするネットワーク化は欠かせない。それらを支えるエレクトロニクスとソフトウエアこそが、競争力の源泉になると主張する。

図1 ドイツ・ボッシュCEOのフォルクマル・デナー氏
クルマの電動化や自動化に対応するため、エレクトロニクスやソフトウエアを強化する。(撮影:日経Automotive)
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 「今後10年で車載コンピューターの演算性能やメモリー容量、通信帯域は1000倍以上に拡大する」(同氏)。これによって複数のECU(電子制御ユニット)を1つの統合ECUにまとめる動きが加速し、部品メーカーの競争は激しさを増す。さらに、クルマはIoT(Internet of Things)機器の1つになり、部品をモノとして売る形態から、サービスを提供する形態への変革が必要になる。

 すでにボッシュは、ソフトウエア分野に集中的にリソースを投下している。現在、モビリティーソリューションズ部門で約1万4000人のソフトウエア技術者を雇用しており、この分野への年間支出は約30億ユーロ(120円/ユーロ換算で約3600億円)に達する。

 人工知能(AI)に関しても、専門組織「Bosch Center for Artificial(BCA)」を2017年に立ち上げた。米国やインドで200人弱のデータサイエンティストを雇い、AIの開発を進めている。2021年までにAI関連で3億ユーロ(360億円)を投じる計画だ。

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