2018年に強化された米ZEV規制に対応するため、PHEVとEVを投入する。トヨタ自動車の協力を仰ぎ、水平対向エンジンを使うPHEVを開発した。「水平対向は電動化に不利」という大きな壁を乗り越えた。簡易ハイブリッドシステムは、走行性能を高めるシステムとして活用する。

 主力市場である米国のZEV(Zero Emission Vehicle)規制に対応するためSUBARU(スバル)は2018年内に、プラグインハイブリッド車(PHEV)を、2021年に電気自動車(EV)を発売する(図1)。

図1 新車投入と環境対応ロードマップ
主力車種の全面改良を毎年行う。環境対応では2018年内にPHEV、2021年にEVを発売する他、新しいHEVも投入する。スバルの資料を基に編集部が作成。
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 米国のZEV規制は2018年に強化された。カリフォルニア州の同規制では規制対象のメーカーが増えた。スバルも2018年から、規制対象に含まれるようになった。従来の規制では同州で販売する車両のうち、EVとPHEV、燃料電池車(FCV)の比率を14%以上にすることが求められていた。

 2018年型の車両からはこの比率が、16%に引き上げられた。こうした規制強化に対応するために、PHEVとEVを米国に投入する。米国向けのPHEVは、同国における主力車種の一つである小型SUV(多目的スポーツ車)「クロストレック(Crosstrek、日本名:XV)」をベースにして開発した。水平対向エンジンを搭載する(図2)。

図2 小型SUV「XV」
2018年内に米国で発売するPHEVは、XVをベースに開発した。同車には簡易ハイブリッドシステム「e-BOXER」も搭載される。
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 水平対向エンジンはスバルの象徴といえるが、主力の中小型車を電動化するには大きな壁がある。同エンジンは「縦置き」が基本で、駆動用や発電用のモーターを搭載してPHEVにすると、パワートレーンがクルマの縦方向に大きく延びてしまう。システムが長くなると、車内空間を大きく侵食するため、搭載が難しいという問題があった。

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