電動パワーステアリング(EPS)世界最大手のジェイテクト。自動運転時代にどう臨み、どう戦うのか。トヨタ自動車で生産技術を担当した経験を持つ、社長の安形哲夫氏に聞いた。(聞き手=小川計介)

自動運転の統合制御ソフトウエア開発会社を設立する予定だ。欧州のメガサプライヤーと競い合えるのか。

安形 哲夫(Tetsuo Agata)
ジェイテクト社長

 自動運転の統合制御ソフトウエア開発を担う新会社を2019年春に4社で設立する。デンソー、アイシン精機、アドヴィックス、ジェイテクトの4社が出資し、会社名は「J-QuAD DYNAMICS (ジェイクワッド ダイナミクス)」だ。本社は東京都中央区に置く。以前から4社で自動運転についての協力体制を話し合ってきたし、部分的な協力関係はあった。これからは法人として取り組める。トヨタ自動車向け以外にも開発したソフトウエアを提供していく計画だ。

 部品メーカー4社を合わせた売上高は、欧州のメガサプライヤーを超えるレベルにある。新会社は、十分太刀打ちできる。デンソーやアイシン精機はセンサー、ジェイテクトは操舵、アドヴィックスはブレーキというこれまでの強みを生かせる。

 4社が協力しても、全ての自動運転技術においてメガサプライヤーと対抗できるわけではないとの指摘もある。ただ、多くの技術は4社で用意できるだろう。新会社で「走る」「曲がる」「止まる」を統合制御するECU(電子制御ユニット)ソフトウエアを開発し、各社の取引先経由で販売する。例えばジェイテクトは、操舵を中心とした販売先が中心だが、他社の販路も合わせることで受注を増やせるだろう。

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