【環境】VW、材料原産地のデジタル証明書にブロックチェーンを利用
鉛原料でパイロットプロジェクトを開始

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 ドイツ・フォルクスワーゲン(Volks-wagen)は、ブロックチェーン技術を使って鉛材料の原産地証明を行うパイロットプロジェクトを開始すると発表した。ブロックチェーン技術により、デジタル証明書で材料の加工業者から原産地まで、さかのぼって確認でき、サプライチェーンの透明性やセキュリティーを高められる。ブロックチェーン技術を使った原材料追跡システムはドイツMinespiderが提供する。

 VWは、社会的にも環境的にも健全な方法で産出された工業用原料を使用することを目標として掲げている。サプライチェーンの原料由来をトレースすることで、環境汚染や強制労働、不正取引などの反社会的行為を伴って産出された原料でないことを証明する。また、製品の不具合原因の排除やサプライチェーンの最適化にも役立つ。

 Minespiderが開発したソリューションは、誰でも使えるパブリック・ブロックチェーン上に構築される。オープンソースのアプローチだが、多層構造により機密性の高いサプライチェーン情報の共有が保証される。

 今回の鉛原料でのパイロットプロジェクトは、より広範な原料に適用するためのフレームワークになり、他の原料への適用も計画している。(櫛谷さえ子)

【EV】VW、次期量産型EVの主力モデルを「ID.3」と命名、予約注文開始
電池は航続距離別に3種類用意、最長550km

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 ドイツ・フォルクスワーゲン(Volks-wagen)は、年末から生産を開始する量産タイプの電気自動車「IDシリーズ」の初モデルの車名が「ID.3」に決定したと発表した。

 車名に入れられた“3”の数字は二つの意味で重要だという。一つは、業界の分類システムで3番目のクラスであるコンパクトセグメントに属すること。もう一つは、VWブランドで戦略的な重要性を持つモデルとして「Beetle」「Golf」に続く3番目のモデルであることを示すとしている。

 ID.3に続いて、「ID. CROZZ」「ID. VIZZION」「ID. ROOMZZ」を順次発売する予定で、これらも正式発売するときには車名に番号が付けられる。

 また、同日より欧州で特別限定モデル「ID.3 1st」の予約注文を開始した。初期生産スロットの3万台限定となる。ID.3は、WLTPモードで1回の充電で走行できる距離が330km、420km、550kmと異なる三つの電池オプションから選択可能で、ID.3 1stでは最も多いと予想される420kmを提供する。

 各地で異なる補助金の控除前価格は、廉価版の330kmモデルで3万ユーロ以下、ID.3 1stは4万ユーロ以下。2019年末に生産を始め、2020年中ごろに納車する予定。(櫛谷さえ子)

【経営】トヨタAIベンチャーズ、1億ドルのファンドを追加
次世代モビリティー開発向けの2号ファンド

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 トヨタ・リサーチ・インスティテュート(Toyota Research Institute;TRI)の子会社でベンチャーキャピタルファンドのToyota AI Ventures(TAIV)は、1億ドルの2号ファンドを新設すると発表した。1号ファンドと同様に自動運転モビリティーやロボティクス関連分野の技術開発や新規事業の創出に取り組むベンチャー企業に投資する。

 TAIVは2017年から1億ドルの1号ファンドを設立し、これまでに19社のベンチャー企業に投資した。2号ファンドの設立により、TAIVの資産総額は合わせて2億ドル以上になる。

 現在の主な投資先には、日常生活の自動化を支援するロボットのプラットフォームを開発する米Elementary Robotics、人工知能(AI)の認識機能を使った共生ロボット技術を開発するイスラエルIntuition Robotics、電動垂直離着陸旅客機サービスを開発する米Joby Aviation、レベル4の自動運転シャトルバスサービスを手掛ける米May Mobilityなどがある。

 TAIVでは、出資だけでなく製品の市場導入支援やトヨタの専門技術・グローバルネットワークの活用といった支援も行っている。2号ファンドの活用により投資先企業へのこうした支援も拡充していくという。(櫛谷さえ子)

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