【提携】フォードとVWが業務提携で合意
中型ピックアップや小型バンなどを相互供給、CASEも視野

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 米フォード(Ford Motor)とドイツ・フォルクスワーゲン(Volkswagen)は2019年1月15日、世界規模の業務提携で合意したと発表した。まず、ピックアップトラックや商用バンなどを相互供給し、開発・生産コストの削減を進める。また、CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)の分野でも、協力体制の構築を目指す。

 今回の提携に株式の相互所有は含まれていない。提携は両社の上級幹部を含めた合同委員会が管理する。

 同日に米デトロイト市内で開いた電話会見では、VW社長のヘルベルト・ディース(Herbert Diess)氏と、Ford社長のジム・ハケット(Jim Hackett)氏が参加。両氏は会見で、「今回の業務提携によって両社の弱点を補完できる」と述べた。両社は2018年6月に、戦略的な業務提携で合意していた。今回の合意は、その具体的な動きとなる。

 合意の具体的な内容を見ると、Fordが中型ピックアップトラックと商用バンを生産し、VWに供給する。一方、VWは街乗りを想定した小型バンを生産し、Fordに供給する。

 相互供給の開始は2022~23年を予定。また、対象地域は欧州とアフリカ、南米などであり、北米は含まれていないようだ。 (高田 隆)

【生産】VWが米国でもEVを生産し世界8拠点に
グローバルで年間100万台体制目指す

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 ドイツ・フォルクスワーゲン(Volks-wagen)は、2022年から米国テネシー州のChattanooga工場で、電動車用プラットフォーム「MEB」を使った電気自動車(EV)を生産すると発表した。

 北米での最初のEV生産拠点となる。同社はこのために約7億ユーロ(8億ドル、約864億円)を投資し、工場を拡張する。Chattanooga工場では1000人を追加雇用する予定。

 Chattanooga工場で最初に生産するEVはSUVの「ID. CROZZ」となる。北米市場には現代版VWバスの「ID. BUZZ」も投入する予定。同工場ではEVだけでなく、乗用車の「Passat」や、3列シートの大型SUV 「Atlas」などのエンジン車の生産も続ける。

 MEB対応の生産拠点はこれで世界8拠点体制となる。ドイツ4拠点(Emden、Hannover、Zwickau、Dresden)、チェコ1拠点(Mlada Boleslav)、中国2拠点(安亭鎮、仏山)に米国Chattanooga工場が加わる。

 同社は2019年末からコンパクトカー「ID.」の生産を始め、今後数年で20以上のEVモデルを発売する予定。VWブランドでは2023年までに、EVやデジタルサービスの技術開発に110億ユーロを投資する予定で、そのうち90億ユーロが電動車に充てる。(櫛谷さえ子)

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