【技術】VWが移動可能なEV充電ステーション
使用済み車載電池を再利用

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 ドイツ・フォルクスワーゲン(Volks- wagen)は、移動可能な充電ステーションを開発したと発表した。この「モバイル充電ステーション」の蓄電容量は360kWhで、最大15台の電気自動車や電動バイクを充電できる。充電口は普通充電のAC接続口が2つ、100kWまでの急速充電が可能なDC接続口が2つで、一度に4台まで充電できる。30kWまでの交流電源に繋いでステーションの蓄電池を充電すれば、繰り返し利用できる。

 設置や移動が簡単なため、電源のない駐車場や大規模なイベント会場など任意の場所で、すぐに設置して利用できる。また、充電インフラ整備の計画時に仮設置することで、充電ポイントの位置が使いやすい場所か、充電口数は足りているかなどを実際に使って確認できる。太陽光や風力で発電した電力を蓄電することも可能で、将来的には完全なゼロエミッションやCO2ニュートラルを実現したいとする。

 内蔵蓄電池は、同社のEV用プラットフォーム「MEB」で使う電池と同じ仕様。つまり、EVで使い終わった電池を再利用できる。2019年前半から試験プロジェクトで設置し、都市部での充電インフラの拡充に利用する。2020年から生産を始める予定。(櫛谷さえ子)

【サービス】KDDIとAT&T、米国でトヨタ車に4G接続機能を提供
「つながるトヨタ車」を実現

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 KDDIと米AT&Tは、2019年秋から米国で販売するトヨタ自動車製のクルマに4G(LTE)を使ったインターネット接続機能を提供すると発表した。2024年までの5年間で数百万台の車両を対象とする予定だ。

 AT&Tは今回のサービス提供に合わせて無制限のデータプランを用意する。車内では、これを利用してスマートフォンやタブレットなどを無線LAN経由でインターネットに接続できる。さらに、乗車前にリモートでエンジンやエアコンを始動したり、車の各部品に関する情報を送ることで遠隔診断したりできるようになる。緊急時にボタン一押しで24時間365日対応の応答センターに接続できる「SafetyConnect」も提供する予定だ。

 KDDIとトヨタは、通信回線を統合管理・監視する「グローバル通信プラットフォーム」を使い、共通の車載通信機とクラウド間の安定した通信を世界中で確保する。ローミングを使わずに、通信機内に内蔵したSIMを通信回線経由で書き換えることで、国や地域に応じた最適なネットワークに自動的に切り替える。今回は、その対象ネットワークとしてAT&Tを利用して、米国内での「つながるクルマ」を実現する。(根本 浩之)

【生産】神戸製鋼、米国でAl押出材の生産能力を2倍に
自動車での採用拡大に備え生産体制強化

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 神戸製鋼所は、自動車向けにアルミニウム(Al)合金の押出材や加工品を製造・販売する米国のKobelco Aluminum Products & Extrusions(KPEX)が生産設備を増強すると発表した。新たな設備を2020年前半から稼働させ、北米におけるAl押出材の需要拡大に対応する。

 投資額は約4200万米ドル(約47億円、1ドル=112円換算)。溶解炉1基と押出プレス1基、その他の加工設備を設置する。併せて従業員を約90人増やす。設備完成後は溶解炉2基と押出プレス2基の体制となり、月産能力は現在の約500tから約1000tに倍増する。KPEXは、バンパー材や骨格材などへの採用拡大が期待されるAl押出材の需要を捕捉する目的で、2016年4月に設立された。2018年11月には、溶解鋳造工程から加工までの一貫生産を開始している。

 北米では、衝突安全規制の強化などを背景に、車体の軽量化と高強度化を同時に実現したいというニーズが高まっており、衝撃吸収性に優れるAl合金材の需要拡大が見込まれるという。神戸製鋼は、日本市場で培った高強度7000系合金の開発と断面設計技術力を生かし、北米でも軽量化技術を提案していく。 (松田千穂)

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