【市場】日産ゴーン会長が逮捕
5月には前CFOが唐突な退社

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 日産自動車会長のカルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)氏が逮捕されたことを受けて、日産社長兼CEO(最高経営責任者)の西川廣人氏は2018年11月19日の会見で、ゴーン会長の過去の功績を認めつつも、近年の仕事ぶりについて「業務面で弊害が見えていたと実感している」と厳しく指摘。背景に「権力の集中があった」と分析した。

 「ジョセフ・ピーター(Joseph Peter)氏の退社はこれが原因だったのか」。ゴーン氏逮捕の報道を聞いた日産の経理関係者がつぶやいた。

 ピーター氏はかつてGMの海外事業CFO(最高財務責任者)だった人物で、2009年から日産のCFOに就いた。2018年5月に退社したが、唐突な印象があった。

 西川社長は、ゴーン会長の社内調査を「数カ月前」から実施していたと明かす。ピーター前CFOの退社時期と近い。前述の日産関係者は、ピーター前CFOがゴーン会長の不正に気付いていた可能性を指摘したわけだ。

 ピーター前CFOを知る自動車アナリストは、「明るい人だったのに、退社するときはとても暗かった。社内でいろいろあったのかなと思ったけれども、ゴーン会長逮捕を知ってようやく理由が分かった」と推測した。 (清水直茂)

【市場】DeNAが配車アプリを都内で開始
無料で乗れる「0円タクシー」も

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 ディー・エヌ・エー(DeNA)は2018年12月5日、神奈川県で先行提供していたタクシー配車アプリを東京都内でもサービス開始した。2019年春には京阪神地域に拡充する。同日付で、乗車賃が無料の「0円タクシー」の走行も始めた。2019年後半には、効率良く乗客を獲得できる走行ルートを示す、運転手向けの支援サービスも投入する。配車アプリが乱立する中、いち早く主導権を握りたい考えだ。

 2018年4月に神奈川県内でスタートさせた配車アプリ「MOV」を、東京都内でも利用できるようにした。東都自動車や日の丸自動車など、合計9500台のタクシーが対象だ。MOVはスマホアプリでタクシーを呼べるサービスで、決済機能も備える。運転手向けアプリやタクシーメーターと連動することで、タクシーの状態を正確に把握、自動で配車依頼できる点が強みだ。

 「0円タクシー」は、スポンサー企業が広告宣伝費を支払う代わりに、乗客のタクシー運賃を無料にする。まずは日清食品と組み、12月5~31日の間、「0円タクシーby 日清のどん兵衛」を50台走行させる。DeNAは、MOVの基盤を活用し、交通サービスと企業とのコラボレ-ションを広げていく構想を掲げる。(岡部一詩)

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