ドイツBMWの日本法人は2019年8月、小型ハッチバックの「1シリーズ」を全面改良し、発売した(図1)。1シリーズとしては、駆動方式にFF(前部エンジン・前輪駆動)を初採用したことが特徴だ。FF化により前モデルよりも室内空間を拡大して利便性を向上。ドイツ・ダイムラー(Daimler)の「メルセデス・ベンツ Aクラス」といった、小型ハッチバックでFF化を先行する競合車と、ようやく同じ土俵に立った。

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図1 1シリーズで初めてFFを採用
新型1シリーズは、FF(前部エンジン・前輪駆動)を採用して室内空間を拡大。他に、軽量化にも取り組んだ。ボディーの素材を見直したことなどで、前モデルに比べて車重は約30kg軽くなった。フロントフードと荷室フードにアルミニウム合金を採用したことと、ボディーの一部に熱間成形鋼を採用したことが軽量化に大きく貢献している。主な顧客の対象は若年層で、初めてBMWの車を購入するといった日本の国産メーカーからの乗り換え層だ。写真は最上位グレードの「M135i xDrive」。(a)フロントビュー。(b)リアビュー。(撮影:日経Automotive)

 新型1シリーズは同社のエントリーグレードに当たる。プラットフォームはFF専用で、「2シリーズ」の「アクティブツアラー」「グランツアラー」と同じものを採用した。

 サイズは全長4335×全幅1800×全高1465mm。ホイールベースは2670mm。前モデルと比べると、全長が5mm長く、全幅は35mm拡大した。

 ホイールベースは20mm短くなったものの、FF化によりエンジンが縦置きから横置きに変更されたことから室内空間は広がった。特に後席が広くなり、足元が前後に約40mm拡大している。

 FR(前部エンジン・後輪駆動)を採用していた前モデルは、FF化で先行する競合車に比べると室内空間が狭く、それを嫌った顧客にとっては選択肢にならないといった課題があった。それでも前モデルまでは、BMWの象徴でもあるFR方式にこだわり続けていた。そのこだわりを捨てて1シリーズをFF化したことで、BMWは新たな顧客層の獲得に本腰を入れる。

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