ボルボ・カー・ジャパンは2018年9月、プラットフォームに中大型車向けの「SCALABLE PRODUCT ARCHITECTURE」(SPA)を採用して全面改良を施した新型ワゴン「V60」を発表した(図1)。今回の全面改良に当たり、スウェーデン・ボルボ(Volvo)は、従来のスポーティーさ重視から実用性・多用途性重視に方針を変更した。最新の安全技術を搭載しつつ、プラグインハイブリッド車(PHEV)モデルを2種類に増やし、ワゴンを強みとする同社の中核モデルに位置付ける。

図1 Volvoの新型ワゴン「V60」
写真は「T5 Inscription」。装備にはメーカーオプションも含まれている。
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 車体寸法は、全幅が先代比15mm減の1850mm、全高が45mm減の1435mm、全長が125mm増の4760mm、ホイールベースが95mm増の2870mm。実用性・多用途性重視への方針変更に加えて全長やホイールベースを伸ばすことで、先代V60の後継モデルというよりは、かつての同社のワゴン「V70」(初代、2代目)の後継モデルに生まれ変わった。一方、全幅を縮めたのは日本市場を重視してのこと。ボルボ・カー・ジャパンによれば「日本からの要望を受け入れた」結果だ。

 実用性・多用途性重視に向けて変更した点の一つが、最後部のピラー(後席横のCピラーの後ろにあるDピラー)の傾きである。先代V60では、スポーティーさを打ち出すためにDピラーを寝かせ気味にしていた。新型V60では、それを上下方向に立て気味にするとともに全長を伸ばして、荷室容積の増大につなげた(図2)。

図2 新型V60の大きくなった荷室
529Lと先代V60に対して99L増大している。かつてのV70との比較でもその差は46Lまで縮まっている。Dピラーを立て気味にし、全長を伸ばして実現した。
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 ホイールベースの拡大も実用性の向上につなげた。前席の背もたれから後席の乗員の膝までの距離(ニークリアランス)を51mmと、先代V60の15mmから大幅に増大させた注1)

注1)V70との比較でも9mm長い。

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