「将来的には今のタクシー配車サービスで提供している有人運転のタクシーと、無人運転の自動運転タクシーを組み合わせて運用することになるだろう」。DiDiモビリティジャパン副社長の菅野圭吾氏は、日本国内でのタクシー配車サービスにおける自動運転サービスの方向性について、このように語った。

 特定の場所に行くのであれば無人の自動運転、不特定の場所に移動するのであれば、人が運転するタクシーを活用するといった両者を併用する運用を想定する。2019年4月に同社が開催した新サービスの発表会で明かした(図1)。

図1 無人の自動運転タクシーの活用に言及
DiDiモビリティジャパン副社長とソフトバンク常務執行役員を兼務する菅野圭吾氏は新サービスの発表会で、無人の自動運転タクシーの構想を語った。(撮影:日経Automotive)
[画像のクリックで拡大表示]

 DiDiモビリティジャパンは2018年7月にソフトバンクと中国ライドシェア最大手の中国・滴滴出行(Didi Chuxing)が共同で出資して設立した企業だ。スマートフォンのアプリを使ってタクシー事業者と利用者をマッチングして、効率良くタクシーを配車する「タクシー配車プラットフォーム」のサービスを提供している。同サービスにAIを活用しているのが特徴だ。2018年9月から大阪でサービスを開始した。

 同社の場合、アプリ開発だけでなく、無人の自動運転車両の開発にも注力している。滴滴出行が中心を担っている。既に、欧米で実証実験を開始しており、商用化に向けて着々と準備を進めているという。

 ただ、日本でのサービス開始は、1、2年で始められるといった段階ではない。無人の自動運転車両を導入する優先順位は低く、「まずは、今の有人運転のタクシー配車サービスで実績をつくり、DiDiのブランドを評価してもらうことが先だ」とDiDiモビリティジャパンP&Mコーポレート統括マーケティング部の河合正憲氏は説明する。

この先は有料会員の登録が必要です。「日経Automotive」定期購読者もログインしてお読みいただけます。有料会員(月額プラン)は初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら