ホンダが、2019年度の新車販売を前年度比で減らす異例の目標を掲げた。過剰な技術や生産体制、派生車を減らして“断捨離”もする。高く飛ぶために、いったんかがむ決断を下した。

 電動化と自動運転、サービス化の3大潮流が世界で本格化し始めるのは2025年ごろ。ホンダは断捨離で得られた開発工数を、出遅れた自動運転と移動サービスの開発に振り向ける(図1)。挽回するにはギリギリと言えるが、今なら間に合う可能性がある。

図1 自動運転開発で巻き返す
ホンダが2018年に提案した2人乗りの自動運転車のコンセプト「NeuV」。2025年に、完全自動運転車(レベル4)を実用化することを目指しており、20年代初頭を目指す競合他社に出遅れている。(写真:ホンダ)
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 ホンダは2019年5月8日、同年度の新車販売台数の目標として、前年度比16万台減の516万台に設定した。日系各社の大半が増やす方針の中、ホンダの減らす目標は目立つ。

 反転攻勢は2020年に始まる。のろしを上げる車両が、同年に投入する計画のBセグメントの新しい小型SUVである。日経 xTECHの調べで分かった。小型SUV市場は、世界で拡大している(図2)。新しい小型SUVは、2025年に世界で20万台超の販売規模に達し、ホンダの主力車になる可能性を秘める。

図2 ホンダはフィット派生の小型SUVを開発中
南米などで現在販売している小型SUV「WR-V」。2020年に発売する新小型SUVは、WR-Vに近い大きさの車両で、世界販売する。(写真:ホンダ)
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 世界の自動車販売は、「SUVの商品比率が高いメーカーほど好調」(IHS Automotiveアナリストの川野義昭氏)と言われるくらいに、SUVの品ぞろえが重要になる。ホンダのSUVは主に、大きい方から「パイロット」「パスポート」「CR-V」「ヴェゼル」がある。新SUVはヴェゼルの下に位置し、SUVの品ぞろえをさらに広げられる。

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