クルマの電子・電動化が進む中で、車両システムの信頼性評価が自動車メーカーや部品メーカーの喫緊の課題になってきた。評価する部品は多岐にわたり、試験項目も多い。メーカー社内では、専門知識を持つ評価人材が不足しているという。とりわけ難しいのがMaaS(Mobility as a Service)車両向けの部品で、対応を迫られている。

 「数値で判定しにくい“信頼性"の確保が重荷になっている。特に、従来の車両とは使われ方が異なるMaaS車両向けの部品に関しては、評価基準すら分からない」―。自動運転車向けのセンサーを開発する部品メーカーの技術者は打ち明ける。

 解決策の1つが、外部の評価機関に委託することである。米国の第三者安全科学機関であるULの日本法人であるUL Japanで自動車部品の評価事業を担当する橋爪正人氏(コンシューマーテクノロジー事業部事業部長)は、「特定の試験の委託だけでなく、信頼性を評価する試験シナリオの策定まで依頼されることもある」と明かす。

 特に、MaaSと呼ばれる輸送サービスに使う自動運転車は、稼働率が高いため信頼性の確保が難しい。MaaS車の稼働率は、1日の95%を駐車場で過ごす乗用車と比べて10倍に高まるとされる。信頼性評価の項目やシナリオは商用車の基準がベースになるが、「まだ定まっていない」(同氏)のが現状だ。

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